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碧の島
第13章 親友菜々美
航side
事務処理を終え翠と一緒に事務所を出てアパートの方に向かうと・・・・。
恵理ちゃんの家の方から菜々美ちゃんが歩いてくるのが見えた。
「あれ???もう帰るのかな???ホテルまでどうやって行くんだ??」
俺がそう言うと翠が・・・。
「俺声かけて来ましょうか???もう暗いし危ないっすよねぇ???」
菜々美ちゃんは早歩きで長屋から離れていき・・・・。
上を見ると、恵理ちゃんがドアを開けたままその姿を見つめているのが見えた。
喧嘩でもしたのか????
「俺ちょっと菜々美ちゃん追いかけるからお前帰ってていいよ・・・・」
そう言って急ぎ足で歩いていく菜々美ちゃんを追いかけた・・・・。
何か気になる。
昼間・・・・彼女が言っていたことが・・・・。
走って言って菜々美ちゃんの肩を掴むと・・・・・。
菜々美ちゃんは何も驚く様子を見せず振り返って来た。
「あ、・・・航さん(笑)・・・どうしたんですか???」
・・・・・・・・。
何かあったんじゃ・・・ないのかな?
普通に動揺をする事もなく俺を見る菜々美ちゃん。
長屋の方を見ると・・・恵理ちゃんはまだこっちを見ていた・・・・。