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碧の島
第13章 親友菜々美
「恵理ちゃんと何かあった??飯食いに行ったりしないの??」
俺が聞くと菜々美ちゃんは長屋の方をちょっと見て・・・また歩き出した。
??????
やっぱり喧嘩とかしたのか????
「なぁ、何かあった???」
菜々美ちゃんの隣を歩きながら聞くと、
菜々美ちゃんは下を向いたまま目を擦った・・・・。
えっ・・・・。
泣いてんのッ????
「航さん・・・私あの子が何を考えてるのか分からなくて・・・・・」
菜々美ちゃんは涙を拭きながら言った。
やっぱり喧嘩????
「どうしたんだって(笑)・・・せっかく来たのに喧嘩したの????」
そう言うと菜々美ちゃんは下を向いて・・・俺の胸に手を当て・・・・。
「あの子がね・・・心配で来たの・・・一人で寂しいんじゃないかって・・・・」
・・・・・・・・。
「なのに・・・桜は・・・・」
桜?????
「ちょっと待って・・・桜って???」
桜って何??桜って????
俺がそう言うと・・・菜々美ちゃんは顔を上げ・・・・。
「昼間に言ったよね??・・・・桜は・・・恵理は・・・心の病なの・・・・」