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碧の島
第13章 親友菜々美




夜道は危ないからと言って菜々美ちゃんをホテル迄送る途中、菜々美ちゃんはずっと下を向いたまま・・・・。


「あーーーのさ・・・桜って・・・恵理ちゃんは本当は桜って名前なの????」


あまり詮索をしてはいけないと思いつつ・・・そこまで聞いたら・・・。


本当の名前を知りたくなる。


俺がそう言うと菜々美ちゃんはやっと顔を上げて・・・・。


「はい・・・あの子はこの島に住むために名前を偽っているんです・・・・」


・・・・・・・。


でも何で????



なんかこれ以上聞くと~・・・・ダメな気がする。


でも菜々美ちゃんは続けて・・・・。


「あの子が心配・・・・」


・・・・・・・。


「あの子・・・・今情緒不安定だと思うから・・・気に掛けてあげてくださいね・・・」



なんか~・・・・。


菜々美ちゃん・・・。


マジで心配してるのか?・・・・なんかよく分からなかった。



「あーーのさぁ・・・菜々美ちゃんと恵理ちゃん・・・ッて言うか桜ちゃん???・・・はどういう友達なの???」



親友・・・なのかな???



菜々美ちゃんはちょっと潤んだ目を擦って・・・・。



「桜とは学生時代からの親友で・・・同じ会社に入って・・・ずっと一緒だったんです・・・。」







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