この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
碧の島
第13章 親友菜々美
夜道は危ないからと言って菜々美ちゃんをホテル迄送る途中、菜々美ちゃんはずっと下を向いたまま・・・・。
「あーーーのさ・・・桜って・・・恵理ちゃんは本当は桜って名前なの????」
あまり詮索をしてはいけないと思いつつ・・・そこまで聞いたら・・・。
本当の名前を知りたくなる。
俺がそう言うと菜々美ちゃんはやっと顔を上げて・・・・。
「はい・・・あの子はこの島に住むために名前を偽っているんです・・・・」
・・・・・・・。
でも何で????
なんかこれ以上聞くと~・・・・ダメな気がする。
でも菜々美ちゃんは続けて・・・・。
「あの子が心配・・・・」
・・・・・・・。
「あの子・・・・今情緒不安定だと思うから・・・気に掛けてあげてくださいね・・・」
なんか~・・・・。
菜々美ちゃん・・・。
マジで心配してるのか?・・・・なんかよく分からなかった。
「あーーのさぁ・・・菜々美ちゃんと恵理ちゃん・・・ッて言うか桜ちゃん???・・・はどういう友達なの???」
親友・・・なのかな???
菜々美ちゃんはちょっと潤んだ目を擦って・・・・。
「桜とは学生時代からの親友で・・・同じ会社に入って・・・ずっと一緒だったんです・・・。」