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碧の島
第3章 自分の名前




俊也side



あーーーーあ・・・。


はぁぁ・・・。


キク爺の長屋の直ぐ下の海岸で波に流されてきた細い枝を片手に・・・・。


砂をほじくる俺。


・・・・・・・。


ズブズブ・・・って砂をグリグリ・・・・。



「あーーーーーあーーーーーー・・・・」



・・・・・・。



つい・・・、1週間前に・・・・。


淳から来たライン。


・・・・・・。


『キク爺元気?(笑)』


・・・・・(笑)


キク爺かよ。


って・・・。


涼は・・・きっと俺をもう許してはくれない。


結城も・・・・。


イヤ許してもらおうなんて思っていない・・・俺は・・・・。




変人だった。


嫌もしかしたら今も変人かもな。


また砂を掘り返し・・・・夢中にズボズボ・・・・。





そんな事を繰り返してると・・・・。


「俊也ーーーー・・・・・・」


・・・・・・・。


後ろから聞こえる俺を呼ぶ声・・・・。


振り返ると・・・長屋のテラスで煙草を吸いながらこっちを見てくる・・・キク爺(笑)


・・・・・(笑)


「そんなとこで砂いじりしてるとーーーーーー・・・・・」


・・・・・・・。


「腐るぞーーーーーーー(笑)(笑)お爺の歌を聞きに来なさーーい・・・・・」





(笑)



お爺・・・・。






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