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碧の島
第26章 真実が明らかになった時
その日・・・・。
いつも賑わっていたランチタイムは・・・・。
誰も来ない。
桜はテラスの椅子に腰を掛けボ~―っと海を眺めた・・・・・。
一体・・・なんで・・・・・。
アイコスを取り出し口にくわえると・・・・。
カランカラーン・・・・と、・・・・。
扉が開いた・・・・。
ゆっくり振り返ると・・・・・。
「イヤイヤ、誤解なんだって!!マッサンーーーー・・・・」
????????
その声は役場の下地さん・・・・。
そして一緒に来たのは・・・・。
マッサン・・・・・。
マッサンは下地さんに掴まれながら、それでもその手を振り払い店に入ってくると・・・・・・。
「おい!!・・・お前ッ・・・お前も一緒に俺等を騙してたのかッ?!」
・・・・・・・。
テラスに居た桜の方を見ると・・・桜は振り返ってこっちを見て・・・・。
今にも泣きそうな顔で俺等を見てきた・・・・。
・・・・・・。
「あの子はッ・・・恵理ちゃんって名前じゃないって言うじゃないかッ・・・」
マッサンは桜の方を指さし言った・・・・。
「イヤイヤ、マッサン~・・・色々事情があるんだ、ちょっと話を・・・・」
下地さんがそう言うと・・・マッサンは・・・・。
「お前ッ・・・・なんで騙すようなことをしたんだッ!!!!」
騙す????
何言ってんだこのオヤジ・・・・。