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碧の島
第6章 優しい人
お店のバックヤードにあった大きな掃除機で掃除をし・・・家から持って来た雑巾でテーブルや窓を拭いた。
厨房は凄く綺麗・・・冷蔵庫も大きく・・・沢山入るな~・・・・。
食器等も揃ってるし・・・とお皿を一枚だし洗ってみる・・・・。
可愛いマグカップもある・・・(笑)
ヨシ全部洗っちゃおう・・・うん。
あ、・・・でもまだいつ使うか分からないし~・・・・。
コップくらい洗っとけばいっか(笑)
そんな事を考えながら何枚かのお皿とコップを洗っていると・・・・。
カランカラーン・・・・。
ドキッ・・・・。
ドアが開く音!!!!!!!
時計を見ると、・・・あ・・・12時15分前ッ・・・・。
時間をちゃんと守る人なんだね・・・うんうん。
持って来たタオルで手を拭き、店に出て行くと・・・・・。
もう既にカウンターに腰掛けアイコスを出す・・・俊也さん。
こっちをチラッと見て来て、
「来たんだ???・・・店やんの?」
き・・・来たんだって・・・。
来ない方がよかったかな。
タオルを置き・・・カウンターを挟んだまま・・・・。
「わ・・・私も働かないと生活できないし・・・」
そう言うと、俊也さんはアイコスを吸いながら肘を付き・・・・。
「料理作れんの?・・・何も出来なさそうだけど?」
しっ・・・・。
失礼ッ!!!!!!
一瞬ムッとしたけど・・・イヤイヤ、喧嘩したって意味はないし。
「出来ますッ・・・そんな豪華な物は作れないけどッ・・・・・」