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碧の島
第6章 優しい人
恵理side
なんか、さっきからどうする?なにする?なに作れる?酒出す???
とか・・・。
何か全部質問形式で、全く分からない私からすると・・・・。
凄く不安。
俊也さんは立ったままこっちを見て・・・・。
「(笑)・・・お前東京の何処住んでたの?」
お前ッ・・・・・って・・・・(笑)
・・・・・・。
私はスカートをギュッと掴み・・・・。
「港区です・・・・・」
そう言うと俊也さんはカウンターに手を付き、こっちを見て来て・・・・。
「表参道近い?」
???????????
何でッ????
・・・・・・・。
「あ・・・えっと・・・・家が表参道でした・・・・。」
そう言うと俊也さんは目を丸くして・・・・・。
「マジッ??・・・お前リアルにお嬢じゃん!!!(笑)」
?????????
また笑った・・・。
「いや・・・あの~・・・表参道が何か???・・・何かあるんですか???」
私がそう言うと、俊也さんはまた笑って・・・。
「俺、プラダの先のイタリアンやってた!!!・・・トッティモッて店知らない?」
??????????
トッ・・・・
トッティモッ?!
私は思わずカウンターから出て行って俊也さんの前に立つと・・・・。
「私あそこの店大好きで!!!!・・・・しょっちゅう行ってました(笑)・・・あそこ俊也さんがやってた店なんですかッ????」
私が・・・良く家族とも行っていたイタリアン・・・・。