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ネコの拾い方…
第2章 その出会いがあったから…



昌弘の夢を叶える為には僕が引退する必要が…。

いつも、そこで悩んでしまう。

僕はいつ、引退すべきなのだろう?

昌はもう一人前だ。

跡取りの問題も昌はちゃんと受け止めてる。

僕はもう必要が無い存在…。

僕は要らない人間なのだろうか…。

それを考えるのが怖い。


「おい…、清太郎…。」


昌弘の声がする。


「えっ…何?」

「お前、やっぱり今夜はおかしいぞ。」


昌弘が僕の顔を覗き込む。

僕は壊れ始めてる。

叔父のように…。

それが藤原一族の運命だと受け入れる事が出来ない。


「清太郎…。」

「大丈夫…、どこまで話したっけ?」

「大阪で、少年に会ったとかいう話…。」

「ああ…。」


彼はパーティー主催者の息子…。

僕の1つ上で今回のパーティーでは、招待客からかなりの注目を浴びている少年だった。

叔父が僕と少年を見比べて言う。


「あの子ね…、凄い天才なんだって…。」


そんな話を聞かされる。

主催者の家庭は元々が普通の洋食店だったらしい。

なのに、その少年が僅か2年という時間で大財閥規模の企業へと発展させたのだと叔父が言う。


「その小学生の少年がか?」


平凡なサラリーマンの代表だと言える昌弘が疑いを顕にして僕に聞く。


「そうらしい…、まずは小さな普通の店だったのに客が2時間も並ぶほどまで発展させ、マスコミに取り上げられるほどの状況に持ち込んでから支店になる店舗を増やす。後は一店舗で年間1億の売り上げを安定させてフランチャイズ契約を打ち出す。あっという間に全国規模になる洋食レストランの出来上がりだった。」


その流れに至るまでのノウハウを僅か12歳の少年がレクチャーしたとか聞かされても当時の僕も昌弘と同じで信じられない。



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