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ネコの拾い方…
第2章 その出会いがあったから…



どうやら遼は寛太と刻という少年を従えたガキ大将タイプらしい。

寛太はちょっと頭が悪く、何でも遼に質問する。

刻は口数が少なく黙って遼や寛太の言葉に従うタイプだ。


「先にコンビニに行こ。」


遼がそう言うから僕達4人は自転車で近くのコンビニに向かう。

コンビニでは遼がカップラーメンや水を買い、僕らはスナック菓子やジュースを買う。


「どこに行くの?」


大人しい刻に聞くと刻は


「遼の山…。」


とだけ答える。

コンビニで飲み物や食料を確保した僕らはひたすら山を目指して自転車で走る事になる。

そこまで話すと昌弘が顔を引き攣らせる。


「なんだよ?」

「いや…、チャリンコってママチャリだよな。」

「それが、なんだ?」

「かの有名な藤原 清太郎様がママチャリで走る姿とか想像がしにくい。」


笑いを堪えて肩を震わせる昌弘に対して僕は自分の肛門をキツく締めてやる。


「だっ!?ちょっと待てっ!清太郎…。」

「僕は前置きとして小学生の時の話だと言ってあるよね?」

「わかってます。だからギロチンみたいのは止めて下さい。」


笑えなくなった昌弘が懇願する。


「だから…、とにかく僕らは山へ向かったんだ。」

「なんで山に?」

「遼が山を持ってたからだよ。」

「小学生が山の所有者って事か!?」


昌弘同様に当時は僕だって驚いた。

遼は自分の取り分を企業から貰い、自分の財産として小さな山を1つ買ったのだと僕に言う。


「なんで…、山なんか買ったの?」


遼は僕の質問に


「春には山菜やタケノコが取れる。秋には栗も取れて松茸なんかのキノコが生えるええ山やった。それに今の時期ならカブトムシやクワガタも捕れる。先週、寛太達と仕掛けを作っといたから今からそいつを捕りに行くんや。」


と答え、捕ったカブトムシ等は昆虫を扱う業者に売り自分達の活動資金にしてると言う。


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