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ネコの拾い方…
第1章 寒い夜だったから…



昌弘が同情する顔を僕に向ける。

同情なんか欲しくない。

僕が欲しいのは昌弘の温もりだけだ。

だって今週は寒いから…。

昌弘の勃起するペニスに口付けをして話を進める。


「5歳の時、この京都に初めて来た。」


今は僕が主として暮らす古い屋敷…。

よく手入れされた日本庭園…。

映画の撮影だとか豪邸訪問だとかでテレビカメラが入りたいと何度か申し出が来るほどの古い古い屋敷。

イかせ屋の秘密を守る為に歴代の当主が暮らすというこの屋敷に僕は初めてやって来た。

それも、たった1人で…。


「東京から5歳の子を1人で京都に行かせるか!?」


僕が丹念に愛撫してやってるというのに昌弘が変な声を張り上げる。


「話を聞く気はあるの?」


昌弘のペニスの先を指先でトントンと叩いてみる。


「お前こそ…、話す気があるのかよ…。」


ブツブツと口答えをするならば僕は昌弘のペニスの先を指先で抓ってやる。


「黙って聞きますから…。」

「先に挿れてからね。」


油断すれば昌弘が萎えそうな気がする。

昌弘の手を握りローションをその手に垂らしてやれば昌弘が再び呆れた顔をしつつも僕のお尻を撫で始める。

それは優しくゆっくりとした愛撫…。

人にあれこれと身体を弄られるのを嫌う僕の為に昌弘は手探りをするかの如く僕のアナルをローションで丁寧に濡らしてく。


「中まで…。」


アナルの入り口で昌弘の指先が躊躇えば僕は昌弘にそうせがむ。

僕を疑うように見る昌弘はゆっくりと僕の反応を確かめながら感じさせてくれる。

この愛撫が気に入らなければ強引に昌弘のペニスをアナルに挿れたりする事もある。

昌弘はそういう僕の無茶な行動を嫌う。


『もっと自分を大事に出来ないのか?』


付き合ってから昌弘には何度もそう言われて来た。


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