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ネコの拾い方…
第1章 寒い夜だったから…



粋な着物に真っ白な前掛けをした肌の色の白い、頼りない男を思わせる叔父は柔らかな笑顔で


「はじめまして、君が清太郎君だね?」


と優しい声で言う。

もっと怖い人を想像していた。

父のように厳しく、母のように冷たく、姉のように怖い人を…。

今、思えば僕の家族は僕がいずれは本家の人間になるのだからと距離を置いてたのだ。

そして僕が本家を継ぐには生半可な気持ちでは出来ないという事を誰もが知っていた。


「そんなに大変なのか?本家の跡取りって…。」


コンドームの装着が終わった昌弘が聞いて来る。


「そりゃね。既に老舗の一流料亭として存在する『藤原』の名を汚す事は絶対に許されないし、それに何よりも『イかせ屋』として受ける仕事のストレスは普通じゃないからね。」

「うげっ!一般庶民の俺にはわからん世界…。」


昌弘がチャラけ出す。

元々、昌弘にはチャラい部分がある。

仕事帰りはちょっと流行りのEDMを流すようなクラブに行き、酒を飲んでは適当な女と遊んでた昌弘を僕は知ってる。

決してイケメンの類いじゃないくせに…。

昌弘の人柄に人は寄せ付けられる。

ネコである僕を拾った昌弘…。

これ以上は昌弘のチャラけに付き合う気はないと僕のアナルに昌弘のペニスを乱暴に押し込んでやる。


「くはっ…。」


慣れたはずでも腰に向かって激痛が走る。

負けず嫌いな僕は痛みを感じてないフリをして無理矢理に昌弘の性器を体内で扱く為に腰を振る。


「がっ…!?ちょっ…待てっ…清太郎…。」


昌弘が僕の身体を引き寄せて動きを止める。


「何…?」


昌弘の上に跨る僕は狼狽える昌弘をゆったりと見下ろす。

昌弘が耳まで真っ赤に染めて僕を見る。


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