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第1章 アリョーナの旅路

ボブさんのいとこさんとカノジョの結婚式が行われた日の夜のことでありました。

アタシがバイトをしているコンビニに、ボブさんのいとこさんのカノジョがやって来まして、アタシに『カレと結婚なんかするのじゃなかった。』と泣きながらアタシに言いに来ました。

アタシは、陳列ケースに新しく来ましたサンドイッチをならべる仕事をしていました。

アタシは、ボブさんと離婚をすることを決めていましたので、アタシの気持ちはますますかたくなになっていました。

ボブさんのいとこさんのカノジョが泣きそうな声でカレと結婚をするのじゃなかったと言いましたので、アタシは怒った口調で言いました。

「あんたね!!やっぱりカレと結婚なんかするのじゃなかったと言うけれども、それじゃあ何でふたりはお付き合いをしたりしたのよ!?あんたもね!!結局はアタシと同じように結婚相手を間違えてしまったのよ!!よく考えなかったから大失敗を被ってしまったことに今ごろになって気がついたところで遅いわよ!!アタシはね!!今はバイトで忙しいのだから、あんたの泣き言なんかを聞いているひまなんか１分もないのよ!!」

ボブさんのいとこさんのカノジョは、泣きそうな声でアタシにこう言いました。

「アリョーナさん、アリョーナさんもボブさんと一体何があったのですか？アリョーナさんもボブさんと大ゲンカの末に家を飛び出して、アリョーナさんはこの先どうしたいのですか？」
「アタシはね!!結婚相手を間違えてしまったのよ!!ボブさんは、アタシの身丈には合わない人なのよ!!アタシはね!!ボブさんが望んでいる花嫁さんなんかじゃないのよ!!だからボブさんと離婚をするのよ!!」
「アリョーナさん…アリョーナさんは、それでいいと思っているのですか？ボブさんはひどく傷ついているの…」
「人の心配をしているヒマがあるのなら、自分自身のことを心配しなさいよ!!繰り返して言うけれども、アタシはね!!ボブさんの身丈には合わないお嫁さんなのよ!!だからね!!女ひとりで生きて行くことに決めたのよ!!アタシはね!!３度も結婚をしたのだけど大失敗を被ってしまったのよ!!」
「３度も大失敗を被ってしまった？」

アタシは、ボブさんのいとこさんのカノジョにつらそうな声でこう言いました。