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第3章 アリョーナの旅路・最終章

朝食の時でありました。

テーブルの上には、朝食を終えた後のブレンドコーヒーが置かれていました。

アタシとタメルランは、食後のコーヒーをのみながらこんな会話をしていました。

「オレは…あの事件のあと、FBIに逮捕されて…不法入国でアメリカ合衆国への入国禁止を受けた…さらに…ボストンのパブでの乱闘事件のこともあって…コルシカ島にある刑務所で服役をしていた…２年前に出所をして…２ヶ月前に晴れて本出所となったよ…」
「あんたさ…どうしてあの時アメリカへ不法入国をしたりしたのよ？」
「アリョーナのことが好きだから…オレは…アリョーナがアメリカにいるのじゃないかと思って…アメリカに行ったのだよ。」
「タメルラン…」

タメルランは、おもむろな表情でアタシにこう言いました。

「アリョーナ…もう一度だけ…オレとやり直さないか？」

アタシは、タメルランから「やり直さないか？」と言う言葉を聞きまして、もう一度タメルランとやり直そうと決意しました。

アタシとタメルランは、再会をしましてから２ヶ月後に好きになってしまいましたので、ルガーノさんとの婚姻関係を白紙にするためにコモの市役所に離婚届を出してしまったのでありました。