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ラブ・アンド・セックス
第2章 舞台の上でセックス!?
先生の言っていることは理解できる。でも、それを実際にやるとなると話は別だ。スクリーン越しとは言え、大勢の観客が見ている前でセックスするなんて、そんなことできるわけがない。
「質問!」
石原さんが手を挙げた。表情はこれまでと変わらないが、内容が内容だ。さすがに意見する気なんだろう。
「何だね。石原くん」
「セックスするというのは、挿入すればよいということですか?」
えっ!? 何だ、この質問は……。石原さんは、意見するんじゃないのか!?
「それはどういう意味かね」
「つまり、単に挿入すればよいということか、それとも射精までするということか、という意味です」
オレは愕然とした。石原さんは、どこまですればいいかを聞いている。つまり、舞台の上でセックスをすることを受け入れているということだ。
オレは信じられなかった。石原さんは、本気なんだろうか。
「君は、奥さんとセックスするとき、単に挿入しただけで終えているのか?」
「そんなことはありません」
「では、そういうことだ。もし、妊娠が心配なら避妊具を用意しておこう。安心して演じてくれたまえ」
先生が最後のところを冗談めかして言ったので、スタッフの何人かから笑い声が漏れた。石原さんも、妻の夏希さんも苦笑している。
しかし、オレは笑うことができなかった。
「質問!」
石原さんが手を挙げた。表情はこれまでと変わらないが、内容が内容だ。さすがに意見する気なんだろう。
「何だね。石原くん」
「セックスするというのは、挿入すればよいということですか?」
えっ!? 何だ、この質問は……。石原さんは、意見するんじゃないのか!?
「それはどういう意味かね」
「つまり、単に挿入すればよいということか、それとも射精までするということか、という意味です」
オレは愕然とした。石原さんは、どこまですればいいかを聞いている。つまり、舞台の上でセックスをすることを受け入れているということだ。
オレは信じられなかった。石原さんは、本気なんだろうか。
「君は、奥さんとセックスするとき、単に挿入しただけで終えているのか?」
「そんなことはありません」
「では、そういうことだ。もし、妊娠が心配なら避妊具を用意しておこう。安心して演じてくれたまえ」
先生が最後のところを冗談めかして言ったので、スタッフの何人かから笑い声が漏れた。石原さんも、妻の夏希さんも苦笑している。
しかし、オレは笑うことができなかった。