パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第1章 大きな舞台に立ちたい！

少し間をおいて、客席から割れんばかりの拍手が起こった。

「麻衣、いい演技だったよ！」

オレは目を開けると、麻衣を思いっきり抱きしめた。

「翔平くん、あなたも！　最高だったわ！」

「さあ、カーテンコールだ！」

「ええ！」

オレたちは立ち上がると、手をつないで並んだ。

「やったな！」

浅岡がやってきて、オレとハイタッチを交わすと、そのまま隣に並ぶ。他の出演者も後に続いてきた。みんな笑顔を浮かべている。

出演者全員が揃い、一列になったところで、再び幕が上がった。大きな拍手が湧く。オレたちは１歩前へ出ると、観客に応えるように一斉に両手を上げてから、深々とお辞儀をした。