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ラブ・アンド・セックス
第2章 舞台の上でセックス!?
時間は午前1時を回っている。もうマリアは寝ていた。
食卓には、豪勢な食事が手つかずのままになっている。
それを見たユウスケは、朝の手紙を思い出した。鞄から取り出して読む。そこには一つひとつ丁寧な文字で、マリアのユウスケへの想いが、二人のいろいろなエピソードと一緒に綴られていた。
その中でもフレンチトーストのエピソードは、ユウスケもはっきりと覚えていた。
結婚前、料理をまったくしたことがないユウスケが、マリアのために初めてつくったのが、残り物のパンでつくったフレンチトーストだった。ちゃんとした作り方を知らなかったから、焦げた卵焼きのようになってしまったが、それを誤魔化すために、大量のシナモンパウダーをかけ、バニラアイスを乗っけた。それを見たマリアは、目を丸くしながら「これって料理?」と言った。
「でしょ。オレは料理ができないんだ。だからオレのために料理をつくってくれないかな、一生」
「それってプロポーズのつもり?」
ユウスケが頷くと、マリアはフレンチトーストを勢いよく食べだした。そして、すべて食べ終わると、
「ご馳走様でした。こんなにおいしいフレンチトーストをいただいちゃったら断れないわよね。不束者ですが、よろしくお願いします」
そう言って涙を流した。
手紙には、そのときの感想を「あんなに苦いフレンチトーストを食べたのは初めてでしたが、本当におしかった! またつくってくれないかな」と書いてあった。
それを読んだユウスケは涙を流した。結婚してからマリアのために料理なんかつくったことがなかったからだ。
手紙の最後には、「今日は、結婚記念日ですね。ご馳走をつくって待っているから早く帰ってきてね。愛してます」と書いてあった。
ユウスケは、声を出して泣いた。
「結婚記念日か……忘れてた。俺は本当にバカだ。マリアにこんな寂しい思いをさせていたのに気づかないなんて」
食卓には、豪勢な食事が手つかずのままになっている。
それを見たユウスケは、朝の手紙を思い出した。鞄から取り出して読む。そこには一つひとつ丁寧な文字で、マリアのユウスケへの想いが、二人のいろいろなエピソードと一緒に綴られていた。
その中でもフレンチトーストのエピソードは、ユウスケもはっきりと覚えていた。
結婚前、料理をまったくしたことがないユウスケが、マリアのために初めてつくったのが、残り物のパンでつくったフレンチトーストだった。ちゃんとした作り方を知らなかったから、焦げた卵焼きのようになってしまったが、それを誤魔化すために、大量のシナモンパウダーをかけ、バニラアイスを乗っけた。それを見たマリアは、目を丸くしながら「これって料理?」と言った。
「でしょ。オレは料理ができないんだ。だからオレのために料理をつくってくれないかな、一生」
「それってプロポーズのつもり?」
ユウスケが頷くと、マリアはフレンチトーストを勢いよく食べだした。そして、すべて食べ終わると、
「ご馳走様でした。こんなにおいしいフレンチトーストをいただいちゃったら断れないわよね。不束者ですが、よろしくお願いします」
そう言って涙を流した。
手紙には、そのときの感想を「あんなに苦いフレンチトーストを食べたのは初めてでしたが、本当におしかった! またつくってくれないかな」と書いてあった。
それを読んだユウスケは涙を流した。結婚してからマリアのために料理なんかつくったことがなかったからだ。
手紙の最後には、「今日は、結婚記念日ですね。ご馳走をつくって待っているから早く帰ってきてね。愛してます」と書いてあった。
ユウスケは、声を出して泣いた。
「結婚記念日か……忘れてた。俺は本当にバカだ。マリアにこんな寂しい思いをさせていたのに気づかないなんて」