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ラブ・アンド・セックス
第3章 石原夫妻の艶技
石原さんたちがウォーミングアップを始めて、しばらくすると相沢先生が到着した。みんなの表情が引き締まる。

「みんな張り切ってるな。結構。15分後から稽古を始めよう」

「わかりました」

時間通りに稽古は始まった。主人公の二人は、昨日と同じように石原さんと夏希さんが務める。オレと麻衣は、プロンプターをすることになった。役者がセリフを忘れたときに、こっそり教える役だ。

相沢先生が二人に立ち位置と動きを伝えるのを隣でオレたちも聞く。次はオレたちが演じるのだから真剣だ。

「じゃあ、いくよ……スタート!」

第一場冒頭、ベッドに寝ている夏希さんが起きるところから、芝居は始まった。

石原さんも夏希さんもセリフはしっかり頭に入っていて、オレたちの出る幕はない。役作りもかなり考えてきているようにオレには見えた。しかし、先生の目は違う。厳しい指摘がビシビシ入る。

「石原くん、そうじゃなく、こう動いて。わかるだろう」

先生の演出にも次第に熱がこもっていった。

休憩が入ったあと、オレと麻衣が主人公を務めると、相沢先生の指示はいっそう多くなった。

「セリフの語尾に力を入れてシャープに!」

「もっと、そっけなく。冷たい視線で奥さんを見るんだよ!」

オレは、先生に言われたことを、どうにかこなすのが精一杯だった。

稽古が終わった時には、全身が汗でびっしょりになっていた。麻衣も同じだ。ユニタードに汗がしみ込んでいる。

「お疲れ様」玲子さんがタオルをくれた。「二人ともよかったわよ」

「本当ですか? ずいぶん先生に叱られましたけど」

「ううん。あのくらい普通よ。セリフもきちんと入っていたし、演技もちゃんと考えてきたのがわかったわ。先生も嬉しかったんじゃないかしら。なんだか、楽しそうだったもの」

「それなら、いいんですけど」

「さあ、シャワーを浴びてきて」

玲子さんに促され、オレたちはシャワールームへ行った。冷たい水が心地良かった。
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