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彼女が制服を脱いだら・・・・
第3章 第一章 ③ 彼女の唇
 彰夫は自身がまだ童貞ということにも少し焦りを感じていた。

「美香とそういう行為の時にもたもたしたりしたら美香は幻滅してしまうんじゃないか。」

1年生の時に同じクラスだった友人の高木は先日ソープランドに行って童貞を捨てたことを彰夫に教えてくれた。

「あの気持ちよさは最高だ!お前もプロのおねーさんに教えてもらったほうが美香ちゃんとする時に手順とか分かっていいんじゃねーか。」同い年にもかかわらず彰夫は先に童貞を捨てた高木が先輩のように思えてきた。

クラスの男子が話しているエロ話は所詮AVの感想レベル。実際に経験をしてきた高木の話のほうがよっぽどリアリティがある。

「俺の経験だけど、最初お風呂でマットプレイをしてもらってたんだけどのぼせちゃってあれが立たなくなっちゃって急遽ベッドに変更してもらったんだ。お前も行くときは気をつけろよ。」そんな失敗談を話せる高木が大人に感じた。

授業中でも、スケベなことを考えると下半身は元気になっていた。

今こんなに俺のあれは無駄に元気だけどおっさんになると元気がなくなるとかって聞いたけど本当なのかな~。

17歳の彰夫には中年の下半身事情がまだ全く理解できなかった。

そんなことばかりを考えていたら授業は終わり、部活に行く時間となった。

だるい・・・今日は部活、特に俺が嫌いな発声練習の日だ・・・
廊下を歩きながら憂鬱な彰夫

演劇の基本はやはり発声練習だ。
この訓練をしっかりとやっていなければ舞台で声を出し続けるのは難しいし、しっかりとした声を出して演じることは出来ない。

だが美香と仲良くなりたいという不純な気持ちで入部した彰夫にはプロ意識のようなものは全くない。

「こら彰夫!!姿勢が悪いと舞台でもしっかり演じられないって先輩が言ってたでしょ!」
声のほうに振り向くと美香が少し笑いながら近寄ってきた。

「全く!少しは日常から演劇人としての意識を持ってよね!!ほらほらだらだら歩いてないで隣りの校舎の部室行くよ。」

彰夫と美香は同い年なのだが精神年齢は美香のほうがはるかに大人だ。

本校舎は各学年の教室があり隣りの校舎は、理科室や技術室などがあり演劇部はその空いていた教室を部室として使用している。

本校舎は生徒が沢山いるのだが、隣りの校舎はほとんど生徒が使用していないので暗く静かな雰囲気だ。










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