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黄昏異変 肉欲の奈落
第3章 恐怖の熟女同時多発エロ攻撃
 ふらつくような足取りでリリーとの散歩を終えた。

 「大変なことになった」

 別れ際の早苗の話では、今回の出張は学会出席のため。
 学会が済んだ後、1週間の休暇をとっているという。

 「何とかこの1週間を無事に乗り切ることだ」

 それにしても、二人の底知れぬ情愛を思うと、浩二は苦い罪悪感に苛まれた。
 これは悪夢か・・・。
 浩二は罪の意識を押さえ込んだ。

 (二人に知られることさえなければ、きっとこれは、幸運のWパンチ)

 と思いつつ、あまりの幸運の重なりに、浩二は一抹の不安を覚えた。
 好事魔多し・・・・・。
 
 幸いにして翌日、早苗は学会。
 ユカリの指名打者に問題はない。
 その楽観的な見通しがとんでもない新たなハプニングをもたらすとは、浩二は夢にも思っていなかった。

 まさに、浩二の悪夢は正夢になろうとしていたのだ。


 ユカリは浮かぬ顔をして浩二を迎えた。

 「きのう、わたしにそっくりな方を横浜駅で見たの」
 「エッ」

 まさか・・・、浩二は青ざめた。

 「早苗さん、横浜にお帰りになったのかしら・・」

 チラッとユカリの鋭い視線が浩二を射抜く。

 「そそそ、そんなバカな」
 「札幌から横浜なんて日帰りコースよ。お帰りになることだってあるんでしょう」
 「帰ったら、きっと連絡をくれると思うけど・・・」

 浩二はあいまいに返事を濁した。
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