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黄昏異変 肉欲の奈落
第3章 恐怖の熟女同時多発エロ攻撃
 突然現れた自分そっくりな女。
 その女の口から投げ掛けられた罵りの言葉。
 罵声を浴びせておきながら泣き崩れるユカリの姿。
 早苗もまた激しい不安となぜか湧きあがるユカリへの憐憫(れんびん)の情に飲み込まれていた。

 その日も浩二は帰宅するとリリーを連れて散歩に出た。

 見れば早苗が公園で待っている。

 浩二にはゆとりがあった。
 いきなり早苗と公園で出会った一昨日とは違う。
 しかし、そのゆとりも、何気ない早苗の一言に怪しく揺らいだ。
 一方の早苗もまた、昨日までの早苗ではなかったのだ。
 早苗の心には、すぐにでも解き明かさなければならない疑念があった。

 「わたしのいない間、何していたの」

 早苗は何気ない口調で浩二に質問した。

 「あれから、しばらくして料理教室に行ったんだ」

 浩二の不安げな視線が早苗の様子を伺う。

 「フーン」
 「隣町の駅前に料理教室が出来てね」
 「楽しいの」
 「ああ」
 「女性に囲まれて・・・。フフフ楽しいのね」
 「女性・・・、先生が若くて美人とか言われたけどねえ、それ程でもなかったよ」

 さも「女好き」と言われたようで、浩二は照れくさそうに笑った。

 「生徒さんに素敵な方はいないの」
 「ほとんどが奥さん連中で、早苗さんのような若い女性は・・・・」

 ユカリの顔が浮かんで、浩二は少し言いよどんだ。

 「若い方もいるの」
 「若い人は一人かな」
 「そう。どんな方」
 「大人しそうな・・・」
 「フーン。ほかに何かしました・・・」

 話題が変わって浩二はホッとした。
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