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第3章 恐怖の熟女同時多発エロ攻撃

　答える代わりにユカリが質問した。
　（よかった。いま来たところか）
　浩二はホッと胸をなで下ろした。

　「お二人様、随分お飲みになったようね」

　早苗が心配そうに二人の様子を見る。

　「それで、答は出たのかしら」

　性急に答えを求めるユカリ。
　昨日の騒動を引きずったようなユカリの尖った声に緊張が走る。

　「お二人の信頼を裏切り、何と言って謝ればいいか」

　浩二は神妙な声で切り出した。

　「ここは、わたしが身を引くしかない。妻子ある身で、こんな年寄が君たちの悩みに付け込み・・。許されないことをした報い。悪事がバレ、ものの見事に天罰てきめん」

　慶太は作戦会議とかけ離れた浩二の話にあっけに取られていた。

　「お二人と過ごした時間は、僕にとっては夢のような時間だった。冥土の土産には出来すぎ。本当にありがとう。さようなら」

　そこまで言うと浩二は深々と頭を下げ、席を立った。

　何とかこの修羅場を乗り切ろうと甘い考えにとらわれていた浩二も、さすがに二人の顔を見た途端、その甘い考えが幻想でしかないことを悟ったのだ。

　と、その時、早苗が浩二のゆく手を阻んだ。

　「私よ。去るべきはわたしです。浩二さんの気持も考えず、自分の欲情に流されてしまいました。わたしが身を引けば、お二人が救われる。ユカリさん、お幸せに」

　ユカリに視線を向け、そこまで言うと、早苗は身を翻らせて、人混みの中に消えていった。