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黄昏異変 肉欲の奈落
第3章 恐怖の熟女同時多発エロ攻撃
 「このままこの冷たい波に浚われて・・・、冷たくなったわたしを見つめて、あの人が涙を流してくれればそれでいい。さようなら、浩二さん・・・。そう思ったとき、あなたの手が肩に触れたの」

 二人は黙ってタクシーに向かって歩き出した。
 タクシーが走り出すと慶太が溜息混じりに呟いた。

 「羨ましいなあ・・・。死ぬほど夢中になれる人がいるなんて」
 「羨ましい・・・。棄てられた女よ」

 慶太は黙って目を閉じた。
 タクシーを降りると、慶太は早苗の腕をとった。

 「今、僕が夢中なのは、きっと・・・」

 そこまで言って、慶太は一呼吸おいた。

 「妻じゃあなくて、君なんだよ」

 慶太はいきなり早苗を抱きしめた。
 早苗は慶太の豪腕に抱かれて足が宙に浮いた。

 まさに、人の人生など判らないもの。
 一寸先は闇であり、また光でもある。
 一つの恋が消え、一つの恋が燃え上がるのにさしたる時間を必要としないのだ。
 こうして、四人は例の作戦会議の描いた通りの結末を得た。


 翌日、慶太は浩二をあの居酒屋に誘った。
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