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黄昏異変 肉欲の奈落
第1章 女医 早苗
「僕は、君を尊重するよ。君のありのままの姿が、僕の住む世界とは違ったものであっても、決して軽蔑したり、咎めたりはしない。それだけは約束する」
早苗はコップに残っていたビールをグッと飲み干すと、意を決して話し出した。
「わたしの体にどんな血が流れているか…。でも、浩二さんなら、そんなわたしでも、受け止めてくださると思っていました。貴方の包容力に、わたし…、身を任せたい」
「どうしたらいいか混乱するよ」
「どうして。浩二さん、欲しくありません。わたしの体」
「そりゃ、僕も男だから、君のような美しい女性を目の当たりにしたら、欲しいよ。でもねェ。君が思うほどの包容力が僕にあるかどうか…」
早苗はまた、少し赤くなった顔を伏せた。
ここまで順調すぎるほど順調に来た浩二に、ふと、新たな不安が持ち上がる。
「どうも、なんと言うか、僕もこの歳だろう」
「浩二さん、自信がないの」
早苗の鋭い視線が浩二を射抜いた。
「はっきり言うネェ、早苗さんは。このところ実戦経験が全然ないからね。ハハハハ」
浩二は笑って誤魔化すのが精一杯だ。
「この間、最後にしたのはいつだったか、思い出そうとしたけど、それも忘れてしまって思い出せないくらいだ」
浩二が照れくさそうに頭を掻いた。
早苗はコップに残っていたビールをグッと飲み干すと、意を決して話し出した。
「わたしの体にどんな血が流れているか…。でも、浩二さんなら、そんなわたしでも、受け止めてくださると思っていました。貴方の包容力に、わたし…、身を任せたい」
「どうしたらいいか混乱するよ」
「どうして。浩二さん、欲しくありません。わたしの体」
「そりゃ、僕も男だから、君のような美しい女性を目の当たりにしたら、欲しいよ。でもねェ。君が思うほどの包容力が僕にあるかどうか…」
早苗はまた、少し赤くなった顔を伏せた。
ここまで順調すぎるほど順調に来た浩二に、ふと、新たな不安が持ち上がる。
「どうも、なんと言うか、僕もこの歳だろう」
「浩二さん、自信がないの」
早苗の鋭い視線が浩二を射抜いた。
「はっきり言うネェ、早苗さんは。このところ実戦経験が全然ないからね。ハハハハ」
浩二は笑って誤魔化すのが精一杯だ。
「この間、最後にしたのはいつだったか、思い出そうとしたけど、それも忘れてしまって思い出せないくらいだ」
浩二が照れくさそうに頭を掻いた。