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黄昏異変 肉欲の奈落
第2章 取締役経理部長 ユカリ

「終ったら、ご一緒に一杯いかが・・」
それを聞いた浩二の胸の中をザワザワザワッと風が吹き抜けていった。
「お付き合いのしるしに一杯いきますか」
落ち着いた振りをして答えはしたが、浩二の脳裏に妄想が湧く。
早苗に続いて雨宮・・・。
またも若い女性から声がかかったのだ。
(この歳になるまでこんな経験は一度もなかった・・)
「一杯いかが」
雨宮の言葉が頭の中を駆け巡り、試食どころではない。
片づけを済ませ表に出ると、二人は連れ立って近所の居酒屋に入った。
「雨宮さん、お酒は強いの・・・」
「フフフ」と雨宮がまた笑った。
「強そうには見えないけど・・」
「わたし、酒豪です」
「酒豪・・・」
「乾さん、わたしを誘ったりして、知りませんわよ」
「誘ったのは君でしょう。脅かさないでよ」
生ビールで乾杯すると、二人はジョッキを一気にあおった。
「仕事は・・」
「近所の会社で経理をしています」
「最初お会いしたときは、深窓の令嬢かと思いましたよ」
「フフフ、からかわないで下さいな。乾さんは」
「わたしは窓は窓でも窓際族。三月いっぱいで定年です」
「あら、定年・・。お若く見えますね」
雨宮の言葉に浩二のボルテージはいやがうえにも上がる。
「改めて、乾浩二です。よろしく」
「大将」
空になったジョッキを手に浩二は「生」を追加。
最初の一杯はあっという間に飲み干してしまった。
それを聞いた浩二の胸の中をザワザワザワッと風が吹き抜けていった。
「お付き合いのしるしに一杯いきますか」
落ち着いた振りをして答えはしたが、浩二の脳裏に妄想が湧く。
早苗に続いて雨宮・・・。
またも若い女性から声がかかったのだ。
(この歳になるまでこんな経験は一度もなかった・・)
「一杯いかが」
雨宮の言葉が頭の中を駆け巡り、試食どころではない。
片づけを済ませ表に出ると、二人は連れ立って近所の居酒屋に入った。
「雨宮さん、お酒は強いの・・・」
「フフフ」と雨宮がまた笑った。
「強そうには見えないけど・・」
「わたし、酒豪です」
「酒豪・・・」
「乾さん、わたしを誘ったりして、知りませんわよ」
「誘ったのは君でしょう。脅かさないでよ」
生ビールで乾杯すると、二人はジョッキを一気にあおった。
「仕事は・・」
「近所の会社で経理をしています」
「最初お会いしたときは、深窓の令嬢かと思いましたよ」
「フフフ、からかわないで下さいな。乾さんは」
「わたしは窓は窓でも窓際族。三月いっぱいで定年です」
「あら、定年・・。お若く見えますね」
雨宮の言葉に浩二のボルテージはいやがうえにも上がる。
「改めて、乾浩二です。よろしく」
「大将」
空になったジョッキを手に浩二は「生」を追加。
最初の一杯はあっという間に飲み干してしまった。

