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黄昏異変 肉欲の奈落
第2章 取締役経理部長  ユカリ
 ユカリは怪訝(けげん)な顔をして立ち上がり、モニターをのぞく。
 突然の来客は社長の妻綾乃だった。
 訪れたことなど一度もない綾乃が、前触れもなく・・・。

 (よりによってこんな時、間が悪いにも程がある)

 「綾乃さん何か・・」
 「大事なお話があるの」
 「大事な話・・・」

 仕方なく、ユカリはエントランスの自動ドアを開けた。

 「浩二さん、ごめんなさい。ちょっと隠れてください」

 「エッ、隠れるの」

 浩二もあわてて立ち上がった。

 「こちらへ。ほんの2、3分。すぐ追い返しますから」
 「誰が来たの」
 「説明は、あとで」

 ユカリは浩二を寝室に引き入れ、後ろ手にドアを閉めようとすると、浩二が叫んだ。

 「ユカリさん、玄関に僕の靴が」
 「アッ、はい」

 浩二はいきなりユカリの寝室に閉じ込められて、気が動転していた。
 なんだか、浮気しているところに亭主が帰ってきたような気分だ。
 ドアに耳を当てて外の様子を伺ったが何も聞こえない。
 仕方なくあたりを見回した。
 柔らかな桜色のカーテンに、お揃いのベッドカバー。
 西向きの窓からは冬の夕陽が差し込み、寝室全体が温かな色に包まれていた。

 (夏虫色の次は桜色か・・)

 「ピンク色・・その方が良かった」
 あの日、ベッドでささやいた早苗の言葉を思い出した。

 右手にドアの取っ手があったので開いてみた。
 シャワールームとその手前には立派な鏡台。
 反対の壁にはクローゼットが一面に並んでいる。
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