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黄昏異変 肉欲の奈落
第2章 取締役経理部長  ユカリ
 小さな悲鳴がユカリの口から漏れた。
 寝室の中をジッと一回り見渡した綾乃が振り返った。

 「悲鳴を上げることはないでしょう。ユカリさん」
 「綾乃さんでもダメよ。わたし、他人に寝室のぞかれたくないの」

 ユカリは出まかせを言ってその場をどうにか取り繕った。

 「あら、ごめんなさい。寝室とは気づかなかったの。じゃあ、帰ります。お邪魔様」
 「おもてなしもしないで・・、また遊びに来てください」

 ユカリは一言挨拶すると、寝室の方を気にして落ち着かない様子。
 綾乃はその隙にそっと靴箱を開けた。
 男物のスニーカーが目に入った。

 (やっぱり)

 どこに隠れたか、男がいるに違いない。

 綾乃はマンションを出るとさっそくユカリの母に電話した。

 「叔母様、ユカリさん、お友達がいるようですね」
 「お友達?」
 「ベランダには男物のパンツ。靴箱には男物のスニーカー。お孫さんが出来るのもそう遠くありませんわよ」
 「綾乃さん、今どちら」
 「ユカリさんのマンションを出たところです」
 「分かりました。ありがとう」 

 智子はさっそく着替えをして、タクシーを呼んだ。

 「あなた、チョッとユカリの所に行って来ますから」
 
 クローゼットに隠れた浩二は悶絶していた。
 座禅を組んだ足が痺れて、解こうとしたが、狭いクローゼットの中では解くに解けないのだ。
 何とかしようともがいていた瞬間、ドアが開いて人の気配。
 ユカリの悲鳴まで聞こえて、浩二は生きた心地もしない。
 ほんの2、3分のはずが、すでに10分近く経った。
 一体全体なにがどうなっているのか・・・・。
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