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黄昏異変 肉欲の奈落
第2章 取締役経理部長 ユカリ
肌を探るように滑る浩二の手の動きに、ユカリの乳首は火が移った炭のように熱く熾(おこ)った。
狂おしいような乳首の痛み。
ユカリはもう一度浩二の唇を、今度は強く吸った。
二人の息遣いしか聞こえない静寂と沈黙の中で、舌を絡ませながら唇を吸いあう淫音が寝室の空気を微かに震わせながら広がっていった。
浩二の手が、包み込んだ乳房の先の乳首に触れた。
「あぁっ」
ユカリの口から傷口にでも触れられたように小さな声が漏れた。
堪らず、ユカリは浩二の胸に乳房を押し付け、押し付けられた乳房と胸の間で、浩二の指が乳首を捻(ねじ)る・・・。
グリ、グリグリッ、グリグリー
悪戯な指先の動きに合わせて、途切れ途切れにユカリが呻く。
「あうぅ、・・・・。ああん、・・・・。あああ、・・・・。あうーっ」
その時、ピンポンと再びチャイムが鳴った。
ユカリはあわてて飛び起きた。
浩二の手で外されたブラジャーのホックを後ろ手に掛けなおした。
両手でブラジャーの感触を確かめると、めくられたセーターを下し、乱れた長い髪を両手で束ねながら、寝室の壁にあるモニターに向かった。
手に残る柔らかなユカリの乳房の感触とチャイムの音に浩二の頭は錯乱状態だ。
モニターを見たユカリが手で口を覆った。
モニターにはマンションのエントランスに立つ母の姿が写っていたのだ。
「浩二さん、逃げて」
「エーー、今度は逃げるの」
「母が来たの。絶対まずいわ」
「僕も会いたくないよ。分かった」
浩二はあわてて飛び起き、寝室を飛び出ると玄関に降りた。
狂おしいような乳首の痛み。
ユカリはもう一度浩二の唇を、今度は強く吸った。
二人の息遣いしか聞こえない静寂と沈黙の中で、舌を絡ませながら唇を吸いあう淫音が寝室の空気を微かに震わせながら広がっていった。
浩二の手が、包み込んだ乳房の先の乳首に触れた。
「あぁっ」
ユカリの口から傷口にでも触れられたように小さな声が漏れた。
堪らず、ユカリは浩二の胸に乳房を押し付け、押し付けられた乳房と胸の間で、浩二の指が乳首を捻(ねじ)る・・・。
グリ、グリグリッ、グリグリー
悪戯な指先の動きに合わせて、途切れ途切れにユカリが呻く。
「あうぅ、・・・・。ああん、・・・・。あああ、・・・・。あうーっ」
その時、ピンポンと再びチャイムが鳴った。
ユカリはあわてて飛び起きた。
浩二の手で外されたブラジャーのホックを後ろ手に掛けなおした。
両手でブラジャーの感触を確かめると、めくられたセーターを下し、乱れた長い髪を両手で束ねながら、寝室の壁にあるモニターに向かった。
手に残る柔らかなユカリの乳房の感触とチャイムの音に浩二の頭は錯乱状態だ。
モニターを見たユカリが手で口を覆った。
モニターにはマンションのエントランスに立つ母の姿が写っていたのだ。
「浩二さん、逃げて」
「エーー、今度は逃げるの」
「母が来たの。絶対まずいわ」
「僕も会いたくないよ。分かった」
浩二はあわてて飛び起き、寝室を飛び出ると玄関に降りた。