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黄昏異変 肉欲の奈落
第2章 取締役経理部長 ユカリ
「ユカリさん、その話はここじゃまずいよ。あとで居酒屋にでも」
(そこまで言うなら、俺だって男だ・・・)
浩二の心に邪心が湧く。
二人はプールに入った。
まるで、あの日、あの時の早苗と競うかのように、ユカリが迫ってくる。
あれよあれよと言う間に進んで行く二人の関係。
(だって、わたしもあなたが好きよ、か)
ユカリの言葉を忘れようと浩二は必死で泳いだ。
しかし、泳いでも泳いでも妄想が湧き、先を泳いでいたユカリがいつの間にか後ろから追い抜いてゆく。
幻想と妄想と水泳の疲れと、この先の展開予想で浩二はクタクタに疲れた。
(二匹目のドジョウ・・・、いや、二つ目の牡丹餅か)
「ごめん。きょうはこれ以上ムリ」
浩二はプールサイドに上がると、後半の挑戦を諦めて、更衣室に向かおうとした。
「分かりました。わたしもきょうはこれで上がります」
「君にはノルマがあるだろう」
「いいの、私も上がります。残りのノルマは、フフフ、あなたとベッドの上で」
ユカリが浩二の耳元でささやいた。
「ベベ、ベッドの上・・・・・」
浩二は更衣室を出ると、念のために早苗に処方してもらったED薬を一粒飲んでユカリを待った。
(転ばぬ先の杖か)
二人はユカリの家に向かって川沿いの道を歩き出した。
「じゃあ、わたしの家に行きましょう」
「また誰か来たらどうするの」
「絶対来ないわ。来たって今度は居留守を使いますから・・・」
「絶対・・」
「絶対よ」
ユカリの目が優しく浩二を誘う。
「分かった」とは答えたが、浩二はそのままユカリのマンションに向かう気になれず、川沿いの道を右に曲がった。
「どこに行くの」
「すぐそこの公園。一言話しておきたいことがある」
「アラ」
公園を見るとユカリがなぜか驚いたように小さな声を上げた。
(そこまで言うなら、俺だって男だ・・・)
浩二の心に邪心が湧く。
二人はプールに入った。
まるで、あの日、あの時の早苗と競うかのように、ユカリが迫ってくる。
あれよあれよと言う間に進んで行く二人の関係。
(だって、わたしもあなたが好きよ、か)
ユカリの言葉を忘れようと浩二は必死で泳いだ。
しかし、泳いでも泳いでも妄想が湧き、先を泳いでいたユカリがいつの間にか後ろから追い抜いてゆく。
幻想と妄想と水泳の疲れと、この先の展開予想で浩二はクタクタに疲れた。
(二匹目のドジョウ・・・、いや、二つ目の牡丹餅か)
「ごめん。きょうはこれ以上ムリ」
浩二はプールサイドに上がると、後半の挑戦を諦めて、更衣室に向かおうとした。
「分かりました。わたしもきょうはこれで上がります」
「君にはノルマがあるだろう」
「いいの、私も上がります。残りのノルマは、フフフ、あなたとベッドの上で」
ユカリが浩二の耳元でささやいた。
「ベベ、ベッドの上・・・・・」
浩二は更衣室を出ると、念のために早苗に処方してもらったED薬を一粒飲んでユカリを待った。
(転ばぬ先の杖か)
二人はユカリの家に向かって川沿いの道を歩き出した。
「じゃあ、わたしの家に行きましょう」
「また誰か来たらどうするの」
「絶対来ないわ。来たって今度は居留守を使いますから・・・」
「絶対・・」
「絶対よ」
ユカリの目が優しく浩二を誘う。
「分かった」とは答えたが、浩二はそのままユカリのマンションに向かう気になれず、川沿いの道を右に曲がった。
「どこに行くの」
「すぐそこの公園。一言話しておきたいことがある」
「アラ」
公園を見るとユカリがなぜか驚いたように小さな声を上げた。