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黄昏異変 肉欲の奈落
第2章 取締役経理部長 ユカリ
浩二はチャックを上げる時間などないので、そのままコートで前を覆って鞄を手に取り、振り返った。
ユカリの、なんとかコートを羽織った姿が目に入る。
浩二はドアの前に立った。
そのときドアが開いた。
飛び込んで来た女はドアの前に立っていた浩二に当たりそうになってビックリしたように後ずさった。
「あら、まだお二人いたの」
「失礼」
浩二はその女に会釈すると、入れ替わるように部屋を出た。
「入会の書類を書いていたの。忘れ物・・」
ユカリは襟元を隠すように振り返って、返事をした。
「そうなのよ」
女はロッカーから目当ての紙袋を取り出すと「じゃあ」と会釈をして出て行った。
その時、その女は、更衣室の中に何かざわついた雰囲気を感じた。しかし、出て行ったのは年配の男。中にいたのはしっかりもので評判のお嬢さん。
(気のせいかな)
一瞬頭の中に浮かんだ疑念を自分で打ち消した。
女が去っていく足音を聞くと、ユカリは全身から力が抜け、虚脱感に襲われた。
誰もいないくなったロッカールームで、もう一度胸元を広げて飛び出していた乳房をブラに仕舞い、ブラウスのボタンをかけて胸元を整えた。
それから、パンティーとストッキングを引き上げ、コートを着た。
洗面所で手を洗い、鏡の前でもう一度身なりを整え、軽く化粧を直していると、股間が濡れた。
流れ出た汁が内股を冷たく垂れ下がっていく。
震える手で電気を消し、胸の動悸を抑えながら書類を事務所に届けて、ユカリはやっと教室のあるビルを出たが、浩二の姿はなかった。
ユカリの、なんとかコートを羽織った姿が目に入る。
浩二はドアの前に立った。
そのときドアが開いた。
飛び込んで来た女はドアの前に立っていた浩二に当たりそうになってビックリしたように後ずさった。
「あら、まだお二人いたの」
「失礼」
浩二はその女に会釈すると、入れ替わるように部屋を出た。
「入会の書類を書いていたの。忘れ物・・」
ユカリは襟元を隠すように振り返って、返事をした。
「そうなのよ」
女はロッカーから目当ての紙袋を取り出すと「じゃあ」と会釈をして出て行った。
その時、その女は、更衣室の中に何かざわついた雰囲気を感じた。しかし、出て行ったのは年配の男。中にいたのはしっかりもので評判のお嬢さん。
(気のせいかな)
一瞬頭の中に浮かんだ疑念を自分で打ち消した。
女が去っていく足音を聞くと、ユカリは全身から力が抜け、虚脱感に襲われた。
誰もいないくなったロッカールームで、もう一度胸元を広げて飛び出していた乳房をブラに仕舞い、ブラウスのボタンをかけて胸元を整えた。
それから、パンティーとストッキングを引き上げ、コートを着た。
洗面所で手を洗い、鏡の前でもう一度身なりを整え、軽く化粧を直していると、股間が濡れた。
流れ出た汁が内股を冷たく垂れ下がっていく。
震える手で電気を消し、胸の動悸を抑えながら書類を事務所に届けて、ユカリはやっと教室のあるビルを出たが、浩二の姿はなかった。