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黄昏異変 肉欲の奈落
第2章 取締役経理部長 ユカリ
ユカリは一人、橋を渡って川沿いの道を自宅に向かって歩き出した。
(あんなところを他人に見られたら・・)
想像するのも恐ろしく、ユカリの胸はまだ恐怖に震えていた。
恐怖に震えながらも、ユカリは浩二に会いたいと思った。
そのとき、ユカリの思いが通じたかのように携帯が鳴った。
「乾です。ごめん。ついその気になっちゃった。年甲斐もなく」
「・・・・」
「無事だった・・・」
「無事よ、危機一髪。今どちら」
「きょうは帰ります」
「明日来て下さらない、待ってますから」
「本当にいいの」
「お待ちしてますからね。きっとよ」
「分かった。僕も会いたいよ。なんか・・・、生殺しの気分だ」
「生殺し・・・・。私もよ」
浩二は携帯を切った。
浩二の目の前の闇に、ずり下げたパンストの下から現れたあの白い二つの尻が、浮かび上がって消えた。
「このままじゃあ、生殺しどころか、半殺しだ」
正月の過ぎた街に真冬の冷たい風が吹いていた。
翌日、浩二はユカリの家のソファに座っていた。
テーブルには料理が並び、ワインクーラーにはシャンパンが1本。
昨夜の料理教室の出来事が二人の間に気まずい空気を漂わせていた。
「それにしても、あのオバサンには、たまげた」
ようやく浩二が口を開いた。
「命が縮んだわ。浩二さんがあんなところで、あんなことするとは思いもしなかったし・・」
「どうしてこう、肝心なときに邪魔が入るのかねえ」
「フフフ、笑えるわネ」
「何時も何時もスリル満点」
(あんなところを他人に見られたら・・)
想像するのも恐ろしく、ユカリの胸はまだ恐怖に震えていた。
恐怖に震えながらも、ユカリは浩二に会いたいと思った。
そのとき、ユカリの思いが通じたかのように携帯が鳴った。
「乾です。ごめん。ついその気になっちゃった。年甲斐もなく」
「・・・・」
「無事だった・・・」
「無事よ、危機一髪。今どちら」
「きょうは帰ります」
「明日来て下さらない、待ってますから」
「本当にいいの」
「お待ちしてますからね。きっとよ」
「分かった。僕も会いたいよ。なんか・・・、生殺しの気分だ」
「生殺し・・・・。私もよ」
浩二は携帯を切った。
浩二の目の前の闇に、ずり下げたパンストの下から現れたあの白い二つの尻が、浮かび上がって消えた。
「このままじゃあ、生殺しどころか、半殺しだ」
正月の過ぎた街に真冬の冷たい風が吹いていた。
翌日、浩二はユカリの家のソファに座っていた。
テーブルには料理が並び、ワインクーラーにはシャンパンが1本。
昨夜の料理教室の出来事が二人の間に気まずい空気を漂わせていた。
「それにしても、あのオバサンには、たまげた」
ようやく浩二が口を開いた。
「命が縮んだわ。浩二さんがあんなところで、あんなことするとは思いもしなかったし・・」
「どうしてこう、肝心なときに邪魔が入るのかねえ」
「フフフ、笑えるわネ」
「何時も何時もスリル満点」