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黄昏異変 肉欲の奈落
第2章 取締役経理部長  ユカリ
 二度も遭遇したドタバタ劇を肴に、二人はユカリが腕をふるった料理とシャンパンを楽しんだ。

 「わたし、チョッと」

 しばらくして、ユカリは寝室に消えた。
  
 30歳を迎えると、ユカリは「歳」を意識しはじめた。
 「歳」を意識するともに、閉ざされていた性が目覚めた。しかし、日常の連なりの中で、いきなり「女」への変身はなかなか難しかった。
 それでも、ユカリは密かに変身への一歩を踏み出した。

 誰にも知られることなく、ユカリは下着を変えた。

 それまでの下着とは打って変わったセクシーなランジェリーに・・・。
 身につけるだけで、なんともいえない気持ちの変化。
 様々な勝負下着も手に入れた。

 次にユカリは思い切ってメイクを変え、髪を染めた。

 あるとき、ふと耳にした歌が気に入ったのだ。
 『亜麻色の髪の乙女』と言う歌だった。
 
 誰にも知られない下着と違って、メイクの変化や亜麻色の髪は周りの注目を引いた。
 誰もがその変身に驚きはしたが、ユカリの心の変化にまで気づく人はいなかった。
 そんな時、浩二に出会ったのだ。


 ユカリは買ったままで、ずっとタンスに仕舞い込んでいたエロ下着をベッドの上に並べた。

 「 穴あきランジェリー セクシー ブラジャー&Tバック付き ブラック」

 「エロ下着 ブラ ショーツ セクシー 穴開き ホワイト」

 「透け感 Tバックセクシー ランジェリー レースショーツ ピンク」

 「エロ下着 レース パジャマ クロッチ穴開き ワインレッド」

 「アソコが丸見え 前後穴あき 超セクシー 総レースタイプ Tバックショーツ(4色セット)」

 その中から一番無難そうな白いエロ下着を選んだ。
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