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-その後の世界-
第1章 3年後の世界
モニター越しに見たナツネの表情。
もうずっと焼き付いて……色褪せることなんてない。
『じゃあ、またな』
3年……
たった、なのか……もう、なのか……
あの地下室だけ、地上とは違い……あの日の出来事を繰り返してる……
「……ごめ……」
目の奥が熱くなり、大粒の涙が流れ落ちる。
快楽に埋もれながら、僕は……目の前で泣き顔を見せたナツネに懺悔する。
「……ん、……っ」
甘く蕩けてしまう体にすら……
「……ごめ……ナツ、ネ………あぁっ!」
ぶるぶるっ、と体が震え、懸命にカズの背中を両手で掴む。
「クソ。……またかよ」
僕を優しく抱き掬う、憂いの籠もったカズの声。