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-その後の世界-
第1章 3年後の世界
「……いいですよ、別に」
そう答えて先輩を間近に見れば、突然僕の前をわしっと掴まれる。
「わっ!」
「……まーたそんな顔して」
そのままぐにぐにとソコを揉まれれば、恥ずかしくて前に少し屈み、その手を退かそうと先輩の手の甲を掴んだ。
「んな顔してんな事言われたら、次は本気で襲うからな!」
手が退かれ、パンッと尻を叩かれた。
「………」
仕事現場である古い家屋。
ワゴン車から消毒液を運び出し、先輩のいる部屋へと運ぶ。
「……悪ぃ、これ庭に出して」
「はい……」
幾つも積み上げた大きなゴミ袋。
その中身は、明らかなゴミだ。
化け物(あいつ)のミイラ化した残骸も含めて。
それらを鬱蒼と茂る庭に放り出すと、再び先輩のいる部屋へと戻る。