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第1章 とし子の悲劇

結局、健一郎さんは周囲の引き止めをふり払いまして、松山の大学を中退してしまったのでありました。

さらにそのまた上に、今度は雄一郎さんが親会社の社長から『今治国際ホテルから親会社の工場への異動が決まったから、溶接などの必要な資格の取得をする勉強をするように。』と強要されたので、気持ちがギスギスしていました。

雄一郎さんは、家に帰ってくるなりアタシに八つ当たりをしてきました。

雄一郎さんは、アタシに対しまして『専業主婦をやめて明日から働きに行け!!オレはイマゾウをやめるぞ!!』と言いましたので、アタシは思い切りキレてしまいました。