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第3章 とし子の悲劇・第３部

「どうしたのだひろかず…朝ごはんをゼンゼン食べていないじゃないか…せっかくひろむに新しく来てくださったお嫁さんが目玉焼きを焼いてくれたのにどうして食べないのだ？みそしるも冷めてしまったじゃないか…」

義弟は何も言いませんでしたが、義父は義弟にこう言いました。

「どうしたのだ？せっかく会社からごほうびで金一封をいただいたのに、うれしいと想わないのか？」
「いらねーから断ったのだよ!!」
「どうしてなんだね？せっかくお給料３ヶ月分が入ったのだぞ…入江さんが心配して、持ってきて下さったのだよ…使い道がないのなら、貯金をしてあげるからそれでいいだろ？」
「そうだ…おかあさん、今日銀行に行って、金一封に入っていたおカネを貯金しておくから…それでいいでしょ？」
「そうしろや…必要な時に使えばいいだけのことだから…なあ。」

義父母の言葉を聞いたクソッタレの新しいお嫁さんは、ビックリしまして、知人におカネを貸してしまったことを思い出したので、気持ちがうろたえていました。

どうしよう…

早く友人からおカネを取り返さないと…

クソッタレの新しいお嫁さんは、友人からおカネを取り返すためにことでん片原町駅の裏の露地に行きまして、スナックの従業員の友人に会いに行きましたが、友人が男にカネをみついでいたことが明らかになりましたので、さらに問題が複雑になりました。

クソッタレの新しいお嫁さんが友人との待ち合わせ場所であります酒場の露地に着いた時に、友人と男が大ゲンカを起こしていました。

相手の男は、桂一郎さんでありました。