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とし子の悲劇
第3章 とし子の悲劇・第3部


事件発生から10時間後のことでありました。

義弟は、事件現場から逃走しまして、高松市の中心部まで逃げてきましたが、足元がフラフラしている上に、表情は目はうつろになっていて、口からアワをはいていました。

義弟は、呼吸も苦しくなっていましたので、生命が危ない状況におちいっていました。

義弟は、静まり返っている番町2丁目の公園にやって来ました。

その頃でありました。

公園には、桂一郎さんが来ていました。

ひどく酔った状態でブランコに乗った後に、コンビニで買いました500ミリリットルのサンガリアのラムネチューハイの3本目をごくごくとのんでいました。

その時でありました。

「ハーブくれ…ハーブくれ…ハーブくれ…」

遠くで、不気味な男の声が聞こえましたので桂一郎さんが辺りを見回すと、脱法ハーブ中毒になってしまった義弟がいました。

義弟は、目はうつろでくちもとからはヨダレがたくさん出ていまして、ゾンビのようにただれた状態になっていました。

義弟は、桂一郎さんにつかみかかって行きました。
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