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第1章 とし子の悲劇

アタシ・としこと雄一郎さんは、2006年にお見合いで結婚をしました。

雄一郎さんは、職業は今治国際ホテルに勤務で年収は900万円で、最終学歴は松山大学卒業で、高校から大学そして、親会社の今治造船のボート部できたえたがっちりとしまして背が高い体格に目をうばわれましてお見合い結婚をしました。

結婚後は、雄一郎さんと借家を借りましてふたりきりでの暮らしを希望していましたが、義父母が『桂一郎がお嫁さんをもらうまでの間だけでいいから…』と言いまして、アタシに同居を強要したのでありました。

仕方なくアタシは、西条市壬生川の田園地帯にあります雄一郎さんの実家であります２・５世帯住宅で暮らすことになりました。

雄一郎さんと義父母と桂一郎さんが外にお勤めに出ていました。

義弟の健一郎さんは松山の大学に在学中で、松山市内のアパートで暮らしていたので、壬生川の家にはいませんでした。

その間、アタシが家のことを全部していました。

アタシは、掃除洗濯料理からシングルきょうだいとお父さまの散髪まで、専業主婦をこなす日々を８年間続けてまいりました。

その間に、アタシは先に結婚できました雄一郎さんの妻として、家の嫁としての地位を高めていましたが、自分がえらそうな態度をとり続けていたと言うことに気がついていませんでした。