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とし子の悲劇
第1章 とし子の悲劇
8月2日のことでありました。

この日、桂一郎さんの職場は正午で仕事が終わりました。

午後からは、会社の行事ごとの関係で半ドンタクになっていましたが、桂一郎さんは会社の行事ごとに参加をせずに午後2時前に家に帰宅をしました。

アタシは、フジグランとサークルKのバイトがお休みでありましたが、夜7時から新居浜のデリヘル店に出勤する予定でありました。

健一郎さんは、アタシをレイプした夜以降、家に帰らなくなってしまいました。

健一郎さんが家に帰ってくるのは自分の品物を取りに帰るくらいでありました。

この時から家族間のコミュニケーションが稀薄になっていました。

義父は、クソッタレが家出をして行方不明になってから浴びるように酒をのむようになっていたので、やや危険な状態におちいっていました。

そんな中で、桂一郎さんが家に帰宅をしましました。

桂一郎さんは家に帰宅した時、すごくしんどい表情をしていました。

この時アタシは、桂一郎さんは毎日激務ばかりが続いていて身体(からだ)がそうとう疲れているようだと判断しまして、そっとしてあげることにしました。

「もうしんどい…酒…」

桂一郎さんは、帰ってきた後に冷蔵庫のとびらを開けまして、アサヒスーパードライの500ミリリットル缶を3本と亀田の柿の種(ツマミ)を取りまして、テレビが置かれている部屋に行きました。

桂一郎さんは、疲れた表情でテレビを見ながらビールをゴクゴクとのんで過ごしていました。

アタシは、桂一郎さんをそっとしてあげたいと思っていましたが、義母から桂一郎さんのことを頼むと言われていたので桂一郎さんに優しく声をかけました。
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