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純愛ハンター
第7章 裁き7、逆襲の玲子
しかし、四ツ倉が電話の相手にそう言いかけるや否や…

「え…?玲子が………いないっ…!」

目の前で倒れていた玲子の姿を見失ったのだ。

「おい…マジかっ?今ココにぶっ倒れてたのに…えぇ~っ…?」

玲子はアスファルトの上に血痕を残し、忽然と姿を消した…。


「う………」

玲子が目を覚ますと、天井のプロペラファンがクルクル…とゆっくり回っているのが目に入った。
広い洋間の大きなベッドの上に寝ていた事に気付いた玲子は上半身を起こすと、大窓から灰色の海が見えると同時にほのかな潮風の香りが鼻を付いた。玲子はなぜ自分がここにいるのかを少しずつ思い出そうとしていた。

「気が付いたみたいね…」

すると、長身でスレンダーで長い黒髪を頭の後ろでラフにまとめた、一重まぶたが涼しげな和風美人といった雰囲気の女性が洋間に入ってきた。

「左腕、かなり酷い複雑骨折だったんだけど…感覚ある?」
「え…」

ふと玲子が自分の左腕に目をやると、上腕部から手の甲にかけてギプスで固められていた。

「あっ…う…痛っ…!」

左腕を顔の前まで近づけると骨に直接響くような激痛が手首に走った。

「痛い…って事は神経が上手く繋がってるって事ね。良かったわ」
「あ、あの…ココはどこ…」

玲子がそう尋ねると女性は遮るように言った。

「あなたが接触しようとしていた男…かなり危険な相手よ…」
「え…?」
「私たちがその男を探っていたらあなたも嗅ぎ回ってる事が分かって…悪いけどあなたの事も調べさせて貰ったわ」

そう言うと、女性は調査資料と思われる書類を玲子に差し出した。

「あなたの名前は大原玲子、22歳。16歳から18歳まで芸能プロダクション『ナカツガワ』に所属してモデル・アイドルとして活動。2年後に西武学園大学に編入したものの、キャバクラ勤めや会員制バーでの公然わいせつの疑いのある行動が元で退学処分を受ける。でも、実の所は同級生の策略に嵌められた結果の行動であり…」
「わ、私の事…そこまで…」

玲子は自分がいつの間にか詳細に調査されていた事実に、背筋が凍りつくような恐怖を覚えた…。

「ところで、Z子さんが殺されたの知ってるでしょ?」
「殺された…?あっ!あのニュース記事…あれって事故じゃなかったんですか…?」
「不審な車に轢かれて殺されたのよ…あなたと同様に…」
「わ、私…私はあの時…」
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