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純愛ハンター
第7章 裁き7、逆襲の玲子
「そういう事ね…まぁイイわ…一応、“おじさま”に確認しないといけないけど…」
「“おじさま”…?」

北島の説明によると、“おじさま”とは純愛ハンターの事実上のオーナーであり、純愛ハンターの防諜活動の経費や様々な便宜や後処理などの全てを担う存在でもあるという。
そして、復讐相手や復讐の内容に関して“おじさま”の承認を得ないと一切の復讐活動は許されないが、逆に“おじさま”の承認を得さえすればどれだけ荒唐無稽な復讐内容であっても最高のバックアップをしてくれるという。

「その、“おじさま”が復讐内容を承認しない事もあるんですよね…?」
「そうね。でも、いつも“おじさま”はこう仰ってるの。『面白ければ絶対にOKを出すよ』って…」
「面白…ければ…?」
「ま、刺激的じゃなければならないって事よ」
「それは何で…ですか?」
「そのうち分かるわ」

北島は玲子の目の前まで歩み寄ると、吐息のかかる距離まで顔を接近させた。

(はっ…)

玲子は…まるで竹久夢二の美人画のように妖艶さに満ちた北島の顔が接近すると、金縛りにあったかのように身動きが取れなかった。

「復讐にはあなたの協力も必要なんだけど…やってもらえるかしら?」
「もちろん…です…」
「じゃあ、あなたが復讐したい相手の事をもっと詳しく聞かせてもらえる?」
「は、はい…」

…玲子は北島にお嬢に嵌められた罠の全貌と恨み辛みを、“ある目論見”を除いて全て話した。
すると北島は30分ほど退席し、復讐計画の書かれた紙を持って戻ってきた。
それを目にした玲子は…自身の想像を超えた復讐計画に驚きを隠す事が出来なかった。

「あのっ…!コレ…こんな場所が…本当にこの世の中にあるんですか…?」
「ええ。普通に働いてお金を稼いで結婚して子供を儲けて…という表の社会活動がちゃんと成り立つには、こういう社会の下水道というか産廃処理場というか裏の社会活動が行われる場が必要なのよ…いわば陰と陽のような関係かしら?」
「闇…陰と陽…」
「ちょっと引いちゃった?もしショック受けたんならこの復讐計画、止めてもい…」

北島がそう言いかけるなり、玲子は、

「止めるなんて有り得ないですっ…!とっても素晴らしい復讐計画だと思います…」
「そう?そう言って頂けると嬉しいわ」
「ただ、少しだけ…私から提案させて貰っても良いですか…?」
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