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純愛ハンター
第8章 裁き8、マイスイートホーム
お嬢の顔は真っ青を通り越し、真っ白になるほど血の気が引いていた…。

『それに回数を重ねるごとに積極的になってしまって…私を無性に欲しがったり、自分で動くようになった時には失望しましたよ…いったい誰に似たんだ?って…ウチの家系にはこんな恥知らずはいない筈なんですけどねぇ…?隔世遺伝かなぁ…?はぁ…』

お嬢の父は吐き捨てるようにそう言い、グラスの酒を一気にあおった。

『そのうち私の子供が欲しいとか言い出して…消してやろうかと思いましたよ、本当に!例えば、頭のおかしい同級生にでも殺されたように見せかけて悲劇のヒロインって事にすれば世間の同情も買えそうだし…そしたら、そっち系の講演会とかコメンテーターの仕事も増えたりしてね…うふっ』

お嬢はロングスカートの膝元を強く握り締め、ガタガタ…と震えはじめた。

『でも、その代わり次女は最高傑作なんです!なにしろ従順で…自分からは何も求めない…今でも萎縮し切った目で私を見つめるんですから…イイですよぉ?ムフフフっ!』

真紀はとっさに口元を押さえ、前歯で親指を千切れんばかりに噛み締めた。

『あぁ!今日は早く帰って次女を抱くかなぁ?ガハハハっ!ま、娘さんが16になったらぜひ、武勇伝をたっぷり聞かせてくださいな………』

お嬢はここまで動画を見ると、パソコンに背を向けた。

「お、お父様は…世の中の全ての“悪”を憎む正義のヒーローだったんだ…汚職…脱税…政官癒着…経済的格差に端を発する労働問題…そして、女性問題…そういう悪を許す事の出来ない正義のヒーローだった…同じ党の議員の買春疑惑が取り沙汰された時には『人とは呼べぬ野良の獣の行為だ!』って断罪してたんだよぉ?ウソだ…ウソだよこんなのぉっ…!私は…私は一体っ…何のために生まれて来たのよぉっ…?う…うっ…!うわあぁぁぁぁ~っ…!」

そして…お嬢はそう絶叫しながら室内の観葉植物を次々と引きずり倒すと、床に突っ伏して声を枯らして号泣した…。
玲子はお嬢の背後に歩み寄ると、珍しく穏やかに言った。

「この動画は…私が師匠である北島さんに初めて会った日に見せられたモノなんだ…これを見た私はちょっと悩んじまってね…復讐すべきはアンタじゃないって思っちまったんだ…全ての元凶はアンタの父親にあるって…お嬢、これでもアンタが父親への復讐を阻止したいっていうんなら…」
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