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純愛ハンター
第9章 裁き9、プリティベイベー
「五島君!次期総理候補と言われてる君がそんな疲れた様子じゃ困るよぉ?この世界は気力と体力と何より見栄が肝心なんだ!ちょっと疲れたくらいでそんな顔色してたら推す者も推さなくなるぞ!」
「あっ…そ、そうですね…疲れが顔に出るなど…政治家失格でございます…」
「頼むよぉ!」
そう大声で激を飛ばすと、他の関係者に声を掛けはじめた。
(Vの言う通りだ…スキャンダルまみれのタヌキ親父のクセにああやって平然と振る舞えるほど図太くなくては…総理など勤まらないな…)
啓太はわずかに気分を立て直すと、
「トイレ…」
そう秘書に告げてトイレへ向かった。
トイレに入った啓太が小便器の前に立って小用を足し始めると、
ギィっ…
トイレのドアがわずかに開き、そこからある女が顔を出した。
「お…!おっ、おおおっ…!お前っ!お前はぁぁっ…!」
「お父様、大変ご無沙汰しております…」
その女とは、啓太の長女…
お嬢その人だった…!
お嬢はトイレの中へ入ると、後ろ手でドアをそっと閉じた。
「緑ぃぃぃっ!お前っ!お前ぇぇっ…!」
「お父様、ここのところ運が落ちてるんじゃないかしら…?」
「何をっ…!お前が何を言うっ…!」
「変態イベントは潰され…そのイベンターは行方不明…そして消そうとした長女は病院から逃げ出し…B議員は連絡が付かず…Eドクターは真相をうやむやに…」
「お、お前が何でそんな事をっ…?どうやって病院から抜け出したっ…?」
「え?超能力よ…ワープしたの!」
「ふざけるなっ!」
「あとね、私…B議員とEドクターとはメル友なの…ふふっ!」
「えっ…?へぇっ?ああぁ…」
お嬢は唇を尖らせてつま先を床に立てて足首を回し、いかにも拗ねた様子を見せた。
「流石にさぁ…?実の父親に殺されそうになってるって分かった時にはショックだったわぁ…あ~あ、この胸の痛みを誰に相談しようかなぁ?ニュース誌の人…?報道番組の人…?それともネットニュースのライター?そんな事したらまた…お父様に命を狙われちゃうかしらぁ…?」
「そっ…イヤっ…み、緑…それは…」
「ねぇ、次々と羽を捥がれた気分はどう?」
「羽っ…?ぬっ…うぅ~っ!」
「絶対的な自信…人間離れした求心力…従順な手下…そんな羽を次々捥がれて何もかも思うようにならない“絶望的な不安”、いかがお楽しみかしらぁ?」
「う…はあぁっ!うぬあぁぁぁ~っ!」
「あっ…そ、そうですね…疲れが顔に出るなど…政治家失格でございます…」
「頼むよぉ!」
そう大声で激を飛ばすと、他の関係者に声を掛けはじめた。
(Vの言う通りだ…スキャンダルまみれのタヌキ親父のクセにああやって平然と振る舞えるほど図太くなくては…総理など勤まらないな…)
啓太はわずかに気分を立て直すと、
「トイレ…」
そう秘書に告げてトイレへ向かった。
トイレに入った啓太が小便器の前に立って小用を足し始めると、
ギィっ…
トイレのドアがわずかに開き、そこからある女が顔を出した。
「お…!おっ、おおおっ…!お前っ!お前はぁぁっ…!」
「お父様、大変ご無沙汰しております…」
その女とは、啓太の長女…
お嬢その人だった…!
お嬢はトイレの中へ入ると、後ろ手でドアをそっと閉じた。
「緑ぃぃぃっ!お前っ!お前ぇぇっ…!」
「お父様、ここのところ運が落ちてるんじゃないかしら…?」
「何をっ…!お前が何を言うっ…!」
「変態イベントは潰され…そのイベンターは行方不明…そして消そうとした長女は病院から逃げ出し…B議員は連絡が付かず…Eドクターは真相をうやむやに…」
「お、お前が何でそんな事をっ…?どうやって病院から抜け出したっ…?」
「え?超能力よ…ワープしたの!」
「ふざけるなっ!」
「あとね、私…B議員とEドクターとはメル友なの…ふふっ!」
「えっ…?へぇっ?ああぁ…」
お嬢は唇を尖らせてつま先を床に立てて足首を回し、いかにも拗ねた様子を見せた。
「流石にさぁ…?実の父親に殺されそうになってるって分かった時にはショックだったわぁ…あ~あ、この胸の痛みを誰に相談しようかなぁ?ニュース誌の人…?報道番組の人…?それともネットニュースのライター?そんな事したらまた…お父様に命を狙われちゃうかしらぁ…?」
「そっ…イヤっ…み、緑…それは…」
「ねぇ、次々と羽を捥がれた気分はどう?」
「羽っ…?ぬっ…うぅ~っ!」
「絶対的な自信…人間離れした求心力…従順な手下…そんな羽を次々捥がれて何もかも思うようにならない“絶望的な不安”、いかがお楽しみかしらぁ?」
「う…はあぁっ!うぬあぁぁぁ~っ!」