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純愛ハンター
第10章 裁き10(最終回)、純愛という名のエンターテイメント
「ふっ、ふざけんなよっ…!私だって…私だって玲子が眩しかったんだ…!眩しすぎて…怖かったんだ…ただ歩いてるだけで…笑ってるだけで誰もを魅了してしまう…私がずっと努力や理屈で身につけたモノを難なく持ってる玲子が怖かったんだ…いつかクソ親父みたいに…私の回りから何もかもを笑顔で奪っていくんじゃないかって…」

お嬢は涙と鼻水でグチャグチャになった顔を頬へ押し当て、玲子をキツく抱き締めた。

「本当に良かった…お嬢が私の出来なかった復讐を果たしただけじゃなくて…自ら父親を赦そうとしたの見られて…これで私もようやく母親を赦せそうさ…」
「違うっ!玲子…私はあの時に玲子に赦されたから…一緒に『純愛ハンター』をする事で赦されたから…!だから親父を赦せたんだ…玲子が私に…“赦しの連鎖”を与えてくれたんだよ…」
「最後の最後で父親を赦せたお嬢は…父親に勝ったんだよ…人間的に勝ったんだ…やっぱりお嬢…アンタと組んで本当に良かった…」

玲子は窓の方向に手を伸ばすとヒラヒラ…と宙に彷徨わせた。

「玲子、どうしたの…?」
「お嬢…何か変なんだ…目が…目の前が真っ暗なんだ…」
「そんなぁぁっ…!“おじさま”…人を寄越すの遅いよっ…!いつもならもっと迅速に動いてくれるのに…」
「お嬢の声もずいぶん遠くなってさぁ…?感覚も薄れて…なぁ、お嬢を感じたい…もっとお嬢を感じさせて…」
「玲子っ!」

お嬢は玲子の唇にそっと唇を重ねると舌を差し込んで口の中を舐り回し、同時にブラジャーのホックを外すと大ぶりの乳房に玲子の冷えきった手を添わせた。

「プハぁッ…玲子…私が分かる?私も玲子をもっと感じたい…ね、これからはもっともっとお互いに感じ合えるよねぇ…?玲子…」

お嬢は片手でロングスカートを脱ごうとするが、背中に包丁が突き刺さった玲子を床に寝かせる訳にもいかず…手間取った。
するとお嬢のそばに今野マヒルが歩み寄り、涙と鼻水をすすりあげながら、

「私…手伝うよ…!」

包丁に触れないように玲子の背中をそっと支えた。

「わ、私も手伝います…!」
「私もっ!」
「あの、玲子さんの下も…脱がした方が良いですよね…?」

今野に続いて広瀬好海と野波真保と渡辺美樹も次々と歩み寄ると、玲子とお嬢がしっかりと感じ合えるようにフォローしはじめた。
お嬢がスカートとパンティを脱ぎ去って全裸となると…
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