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純愛ハンター
第10章 裁き10(最終回)、純愛という名のエンターテイメント
(…玲子、アンタは私から何もかも全てをキレイに奪っていったね…憎しみも悲しみも…そして過去も…私はもう、すっかり生まれ変わるしか道は無いって事なんだよね?玲子…)
止まらない涙を拭う事なく物思いにふけるお嬢に、今野は、
「あの…“お嬢”さん…私たちは…どうすればいいのかな…?」
「あっ!そうそう…」
お嬢は手の甲で涙を拭うとニッコリと笑顔を浮かべ、事務所の扉の内鍵を後ろ手でカチリ…とかけた。
今野たち4人はゴクリ…と唾を飲み込んだ。
そしてお嬢は壁際に落ちていた包丁を拾い上げると、
「玲子の敵は討たせてもらうよ…お前らっ…!」
扉を背に腕を真っ直ぐに伸ばし、その刃先を4人へ向けた…!
「へっ…?」
「ちょっ…とっ…!」
「な、何っ…何っ…?」
「ヤダぁっ…!何でよぉっ…」
「覚悟しろ…!お前らっ…!」
お嬢が4人に勢いよく飛びかかると、4人は悲鳴を上げて事務所の中を逃げ惑った。
泣き叫び…許しを乞い…足をもつれさせ…手当たり次第にお嬢へモノを投げ付けながら…。
「お前らはそんな覚悟で玲子を刺したのかっ…!ええっ?この野郎ぉっ…!」
そして…
「あうっっ…!」
「やっ…イヤっ…!」
「痛いっ…!」
「ひ…ひぃぃっ…!」
お嬢は4人の手や腕にそれぞれ1ヶ所づつ傷を刻むと、斬り掛かるのを止め…血の付いた包丁を自分の足元に放り投げた。
広瀬は手のひらの傷を押さえると、床にうずくまって泣き崩れ…
野波は二の腕の傷を押さえると、過呼吸状態でデスクに腰をもたれ…
今野は手首の外側の傷を押さえると、放心状態で床にへたり込み…
渡辺は手の甲の傷を押さえると、壁にもたれて失禁していた…。
「今日の事を忘れるなっ…!復讐の意味を…復讐の後味の悪さを忘れるな…!忘れそうになったらその傷を見て思い出せ!」
お嬢は4人を嗜めるようにそんな激を飛ばすと、自らの親指に深く刻まれた傷をジっ…と眺めた。
そしてお嬢は、事務所の壁に取り付けられている監視カメラを睨み上げると…
「“おじさま”、お話があります…私はこれからこの4人と…この場所で…『純愛ハンター』を続けたいと思いますっ!宜しいですね?“おじさま”…!」
大声でそう、唐突に宣言したのだ!
止まらない涙を拭う事なく物思いにふけるお嬢に、今野は、
「あの…“お嬢”さん…私たちは…どうすればいいのかな…?」
「あっ!そうそう…」
お嬢は手の甲で涙を拭うとニッコリと笑顔を浮かべ、事務所の扉の内鍵を後ろ手でカチリ…とかけた。
今野たち4人はゴクリ…と唾を飲み込んだ。
そしてお嬢は壁際に落ちていた包丁を拾い上げると、
「玲子の敵は討たせてもらうよ…お前らっ…!」
扉を背に腕を真っ直ぐに伸ばし、その刃先を4人へ向けた…!
「へっ…?」
「ちょっ…とっ…!」
「な、何っ…何っ…?」
「ヤダぁっ…!何でよぉっ…」
「覚悟しろ…!お前らっ…!」
お嬢が4人に勢いよく飛びかかると、4人は悲鳴を上げて事務所の中を逃げ惑った。
泣き叫び…許しを乞い…足をもつれさせ…手当たり次第にお嬢へモノを投げ付けながら…。
「お前らはそんな覚悟で玲子を刺したのかっ…!ええっ?この野郎ぉっ…!」
そして…
「あうっっ…!」
「やっ…イヤっ…!」
「痛いっ…!」
「ひ…ひぃぃっ…!」
お嬢は4人の手や腕にそれぞれ1ヶ所づつ傷を刻むと、斬り掛かるのを止め…血の付いた包丁を自分の足元に放り投げた。
広瀬は手のひらの傷を押さえると、床にうずくまって泣き崩れ…
野波は二の腕の傷を押さえると、過呼吸状態でデスクに腰をもたれ…
今野は手首の外側の傷を押さえると、放心状態で床にへたり込み…
渡辺は手の甲の傷を押さえると、壁にもたれて失禁していた…。
「今日の事を忘れるなっ…!復讐の意味を…復讐の後味の悪さを忘れるな…!忘れそうになったらその傷を見て思い出せ!」
お嬢は4人を嗜めるようにそんな激を飛ばすと、自らの親指に深く刻まれた傷をジっ…と眺めた。
そしてお嬢は、事務所の壁に取り付けられている監視カメラを睨み上げると…
「“おじさま”、お話があります…私はこれからこの4人と…この場所で…『純愛ハンター』を続けたいと思いますっ!宜しいですね?“おじさま”…!」
大声でそう、唐突に宣言したのだ!