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純愛ハンター
第3章 裁き3、家族のような職場です
「私だけだと思ってたのに…私、店長の彼女だと思ってたのにっ…!」

店長は顔を引きつらせながら恐る恐るA子からペニスを抜くと、白濁色の淫液を米袋の上に垂らしながら今野を冷たく睨んだ。

「誰がお前なんかと付き合うかよ…!ふん…刺すんなら刺せや…そんな度胸もねぇ“使えない”人生の落伍者のクセに…お前なんかに人刺す度胸あるんか…おぉっ?」

すると、今野は店長の挑発に力なく包丁を下ろした…。のもつかの間…

「あんなに尽くしたのに!あんな事までさせてあげたのにっ!死ねぇっ!このクズ野郎っ!」
「うおぉぉっ…!マジかよ?コイツっ!」

今野は怒りにまかせて包丁を振り回し、店長は全裸で店の中を逃げまどった。
だが今野は、A子の通報によって急行した警察に現行犯逮捕されてしまう。
そして…店長とA子に怪我が無かった事と今野に前科前歴が無かった事から執行猶予の判決が出され、逮捕からおよそ3ヶ月後に釈放された。
しかし今野は、留置所を出るなり心にさらに甚大なダメージを心に負う事となる…。

【---勤務先の店長(26)とアルバイト女性(21)に包丁で切りかかった今野マヒル容疑者(27)が、銃刀法違反と傷害未遂の疑いで現行犯逮捕され---】

なんと、今野の事件は全国ニュースで実名報道されていたのだ!

(じ、実名で報道されてるなんて…ウソぉ…もうこんなんじゃ仕事なんて見つかりっこないよ…)

落胆した今野はその足で浴びるように酒を飲み、気が付くと真夜中の自宅アパート近くの路上に行き倒れになっていた。

「…もうダメ…死にたいよぉ…うう~っ!でもアイツは…アイツだけは許さないっ…!」

そう決意した今野は起き上がると、店長への激しい復讐心を新たに燃え上がらせたのだった…。


「………で、ケータイに溜まってた迷惑メールを整理してたらその中に『純愛ハンター』のメールがあって…コレは神様からの贈り物だ!って運命感じてすぐにメールしたんだ…」

今野がひと通り話し終えると、お嬢はいぶかしげな目付きで玲子を睨んだ。
玲子は真顔で今野の目の前にゆっくりと歩み寄った。

「お前さぁ?基本的な事だから教えといてやるけど…裏でどんなにエゲツない事しようが捕まらない奴より捕まった奴の方が悪いんだよ?なのにメソメソ被害者ヅラするってお前…どこまで図々しい訳?」
「玲子っ!それはいくらなんでも…!」
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