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純愛ハンター
第3章 裁き3、家族のような職場です
「日雇い派遣だよ…」
「えっ?」
「三塚は、お前みたいに日雇い派遣から流れてきたスタッフしか採用しなかったんだ」
「それが…どうしてバレない事と繋がるの?」
「ただでさえ不安定な日雇い派遣にすがるしかない女には、ほぼ頼れる友人や知人の存在がなく…孤独だ…」
「…」
「そんな切羽詰まってる女に『本社からのプレッシャーに耐えて頑張る店長さん』って“フリ”をすれば勝手に三塚に肩入れして三塚の不利になる事はしないもんさ」
「全部…演技だったなんて…」
「キレて暴れたお前は三塚からすると見誤った存在だった訳だ。三塚にとことん搾り取られた40人のうち約10人が非合法風俗に送られ、うち5人が行方不明…」
「ひ、非合法風俗…?」
「三塚は精神的にボロボロになった女性スタッフを“リサイクル”と称して闇風俗に売り飛ばしてたんだよ」
「信じらんない…私以上の犯罪者…いや、比べ物にならない極悪クズ野郎じゃんか!」

玲子は初めて今野に優しく微笑んだ。

「…さっき『刑事事件になった方が悪』なんて言ったのは、自分に対しても言ったんだ…」
「自分に?」
「私も昔…こういうヤサ男に絞り取られて…逆上して刑事事件を起こした事があったからね」
「ア、アンタみたいに強い女でも…」
「…強い女ほど相手の苦労を勝手に背負い込んで…とことん尽くして袋小路に閉じ込められてしまうものなのよ…」

お嬢は長い爪が喰い込むほど強く拳を握り、真っ直ぐな眼差しで玲子の横顔を見据えた。

「お前、未練はある?」
「未練?」
「自分に弱みを見せてくれた、母性本能くすぐる可愛~い三塚店長さんにだよ」
「そんなモノある訳ないだろっ?アイツだけは絶対に許さない…何もかも計算づくで…私の人生を破壊したクズ野郎…!三塚道彦に徹底的に復讐して欲しいっ!」

今野の啖呵に玲子はニッコリ微笑むと、ノートパソコンをカタカタと叩きはじめた。
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