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純愛ハンター
第3章 裁き3、家族のような職場です
「お前、この先の生活が不安だったら地元に帰って就職でもすればぁ?」
「えっ?そう出来たらイイなとは思うけど…でも、私みたいな犯罪者を雇う会社なんて無いだろうし…」
「ふんっ、逮捕されたくらいでクヨクヨしてんじゃないよ!湿っぽい女だねぇ…」
「でも…」
「そんなお前をぜひ雇いたいって会社があるんだ」
「そんな会社が…?ド、ドコに…?」
「ふっ…お前の良ぉく知ってる会社だよ…ただし、しょうもなく使えない部下の教育係をするって条件付きだけどね」

「知ってる会社…私が…教育係…?」

今野は全く話が見えないながらも、玲子の言うプランに妙に勇気が湧いてきた。

「お前は自力で三塚を殺そうとしたくらいの女なんだ…どこに行ってもやって行けるさ」

玲子は今野に慈しみ深い目線を投げかけると、お嬢に復讐方法をプリントアウトした紙を手渡した。

「はぁい!いつも通り“おじさま”にFAXよろしく」
「玲子…あの、もしかして…わっ…」

お嬢が何かを言いかけた途端、玲子は激しく殺意の灯った眼光を浴びせた…。

「た………うっ…」

そして玲子はお嬢に歩み寄って耳元に顔を寄せると、

「xxxxxxxxx…?」
「えっ…?!」

凄みをきかせて何やら囁いた。
お嬢は釈然としない表情のまま、逃げるように2階の別室へ向かった。

(な、何で今…そんな事聞くの…?でも、これで玲子の目的はハッキリした…もう玲子の好きにはさせておけない…どうする…?考えろ!私っ…)

玲子は、今野の目の前にゆったりとしゃがんだ。

「復讐の決行は3日後の午後11時…お前の協力なしでは復讐は果たせないんだけど、どう?」
「やるわ!何でも協力する!何でも…」
「前向きでイイじゃないか?少しづつだけど、お前は人生を取り戻せるはずさ…」

玲子は2階の別室へそそくさと逃げ入るお嬢の後ろ姿を見つめ、左手首のブレスレットを強く握り締めた。
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