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純愛ハンター
第3章 裁き3、家族のような職場です
「こんな所に50年もいてたまるかっ!さっきの奴らを呼べっ…もしくは街まで案内しろ…!じゃないとこのババァを…」

しかし女たちは、その様子をニヤニヤと緊張感なく見つめていた。

「あはは!その兄ちゃんアンタの事殺すってよぉ?」
「良かったなぁ!願いが叶ってなぁ?」
「アアゥ…アゥッ!」
「え?」

三塚がうろたえながら女のカサカサの首元に包丁の先端を当てるや否や…

「うおぉぉっ!何やってんだテメェっ!アタマおかしいんじゃねえのか…?」

女は自ら首を包丁へ突き刺し、鮮血が勢い良く吹き出した…!

「ああぁ~っ!アンタみたいな男前に殺されたらxxxxビチョビチョになって溺れちまうよ~っ!」

驚いた三塚は女から飛び退き、地べたにへたり込んだ。

「あぁ~っ!最後までイカせておくれよぉ~!」
「じゃあアタシがイカせてやるよ…」
「あぁ~ん!血、美味しい~っ!」
「ア…アウウゥ…」

すると、リストカット女に他の女たちが群がって次々と服を脱ぎはじめ、それぞれ特徴のあり過ぎる裸体をもつれ合わせてその場で乱交を始めた…。

(こ、こいつら…モノホンじゃねぇか…ヤバ過ぎる…)

すると、うろたえ切っている三塚の目の前に…

「おいっ…!お前らいい加減にしろっ!仕事しろよ!」

作業着を着た今野が現れると、女たちを一喝した。

「チッ!班長来ちゃったよ…続きは夜までお預けだね…」
「あぁん…班長さまぁ…おはようございますぅ!」
「アウ…ア…アア…」
「お…お前は…!」

女たちはゾロゾロとゴミ山へ向かって金属類を漁り始め、今野は三塚の目の前へ歩み寄った。

「お…お前がやったのか?俺をこんな所に連れて来るなんて…いったいどういうつもりだこの野郎ぉっ…!」
「はぁ?ファミレスをクビになったアンタに仕事を紹介してあげたってのに…逆ギレされるとはねぇ?」
「クビ…って、お前…俺は創業家一族の幹部社員なんだぞ!そんな簡単にクビになってたっ…ブゲッ…!」

凄む三塚の鼻先に、今野は安全靴のつま先で蹴りを入れた。

「ウチは家族のような職場を目指してるってのに…お前は言わば母親に包丁を突き付けたんだぞ!後で“指導”を加えてやるから…しばらくアタマ冷やしな!」
「し…指導…ガゴっ…?」

今野は続けざまにハンマーで頭を力任せに殴ると、三塚はその場にグニャリと崩れ落ちた。
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