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純愛ハンター
第1章 裁き1、中出し野郎に愛のフタを
広瀬は美しい曲線を描いてタイトスカートから伸びる玲子の脚に、「ヤバぁイ…超キレイ…」と呟きながら見とれた。

「…芸能人みたいかはともかく、私たちが美人だというのは認めておこうかしら。でもね、美人の方が色恋絡みのトラブルは多いものなのよ…ねぇお嬢?」

お嬢は、ムッとした表情を浮かべて黙り込んだ。

「返事は?お嬢っ!」
「そう…かもね…」
「そんなもんなんですかね…私みたいな並の女の方が騙されたり利用されそうな感じしますけど…」
「並だなんて謙遜しなさんな!魅力の無い女には虫すら付かないもんよ」

玲子はミネラルウォーターのペットボトルを、広瀬の目の前のガラス天板のテーブルの上に置いた。

「ざっくりした依頼内容はメールで貰ったけど、詳しく話してくれない?どういう事があってどんなクズ野郎に復讐したいか…ね?」
「あっ…は…い…」

すると広瀬はこれまでとは打って変わって沈痛な面持ちで黙り込むと、震える手でブラウスの胸の部分を握った。

「あなたが話したいタイミングでいいから」

だが、玲子にそう言われると広瀬の手の震えはピタリと止まった。

「い、今すぐ話します…お2人とも信用出来そうな方だって思えたので…」

玲子は、足首を交差させるように組んだ。

「あ…あのっ…復讐したい男と出会ったのは今から3年前の事でして………」


…広瀬好海は20歳の頃、バイト先で知り合った3歳年上の大学院生の男に恋をした。
男はぶっきらぼうで野暮ったい雰囲気ながら、長身を丸めて黙々と仕事をする朴訥とした雰囲気に広瀬は惹かれた。

「あ、あの…ずっと好きでした…良かったら…付き合ってください…」

そして、自ら勇気を振り絞って告白をして交際をスタートさせた。
それは広瀬にとって初めての恋愛であり、

「あぁっ!痛っ…!だ、大丈夫…そのまま来て…うっ!くうぅっ…」

初めて身体を許した相手だった。
しかし回数を重ねるごとに、広瀬は男とのセックスに違和感を感じはじめる。

「ね…あのさぁ…?」
「何?」
「いつもゴム付けてないけど…大丈夫?」
「大丈夫だよ。俺、出来にくい体質だから」
「そう…でも、せめて外に出すとかして欲しいな…いつも中で出してたら心配で…」
「…」
「あっ!ゴメン…変な事言って…出来にくい体質だったら大丈夫だよね!あっ!あんっ…す、凄いっ…!それイイっ…!」
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