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純愛ハンター
第4章 裁き4、暴力なきDV
「しかも、危機管理にもしっかり気を配りながら自分の魅力を最大限に活かして女に貢がせるなんて…とっても素晴らしい生き方じゃないのぉ?」
「あっ…あの、ちょっと…?」
「そんな高スペックな男に勝手に貢ぎまくった挙げ句、思い通りにならないからってそんなに恨むなんてあなた…とんだ悲劇のヒロインだわぁ…呆れた」

玲子はそう言い放つと、涙で頬に引っ付いた渡辺の髪を指先で解き放った。
渡辺は、ガチガチ…と歯を鳴らしながら玲子を睨み上げた。
お嬢は一触即発の状況にも関わらず、止めに入らずに2人の様子を静観していた。
そんなお嬢の様子を、玲子もチラリ…と盗み見た。

「な、何なんですかっ…!私、こんな酷い目に遭って…やっと分かってくれる人に出会えたと思ったのに…うぅ…私…帰りますっ…」

渡辺がソファから立ち上がろうとすると、
ガサッ…!

「えっ…?コレ…は…」

玲子は調査資料と思われる書類を渡辺の手に取らせた。それに目を通した渡辺は力なくソファへ腰を落とした。

「ウソだっ!そんなの…そんなのウソよぉぉ~っ…!」

渡辺はグシャグシャに握り締めた調査資料で顔を覆って泣き崩れた。
お嬢は大窓の外の街の景色を無表情で眺めていた。

「…あなたを救いようのない悲劇のヒロインにした男の名前は四ツ倉譲、父親が大株主である業界最大手のIT企業に勤務する27歳。19歳のダンサーと婚約中…」
「婚約っ…それにIT企業勤務ってどういう事なのっ…?あの人ホスト辞めてからずっと私の家でダラダラしてたのよ…ううっ…」
「ふんっ、自分で資料の続きを読む気力も無いようね…四ツ倉は大株主の息子である立場を利用して会社に籍を置きながら2年近く出社せずに給料の全額を手にしていたのよ。で、ホストってのは対あなた用の架空の設定だったようね」
「もう嫌っ…!何なの?何だったの私って…うわぁぁぁ~っ!」
「さらに副業としてヒモ稼業と月に数回の会員制バーでのクローズドイベントの雇われイベンターをし…」
「グスっ…クローズドイベント?」
「ヒモで搾り取って判断能力を失わせた女性に変態セレブの相手をさせていたのよ。ドラッグ…乱交…公に出来ない商談…何でもアリのクローズドイベントでね。そのイベントに女性を落とす事150人あまり…でも、多くの女性たちのその後は残念ながら『純愛ハンター』の調査でも明らかに出来ていない…」
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